【メモ】Googleの低速モバイルアクセスに対する自動軽量化ページを拒否する設定
先月から特定の案件のCVRが落ちており、原因を調べている過程でGoogleが低速のモバイル回線に対して、自動的にページを軽量化して表示していることを知りました。
以前から行われていたようですが、私のサイトでは、5月末頃からこのアクセスが増えています。
Google では、特定の国で低速のモバイル接続で検索するユーザー向けに、軽量で読み込みが速いページを表示しています。
低速のネットワークでもスムーズに表示できるよう、ウェブページをその場でコード変換するので、ページの読み込みが高速になる一方で、データ通信量が節減されます。このように最適されたページでは、関連コンテンツの大半が維持され、元のページを表示するリンクもユーザーに提示されます。
こんなことが行われていることすら知りませんでした。
今回の件は、IPアドレスが見られるASPの管理画面で気づきました。
「66.102.6.」から始まるアクセスが異様に多いんですよね。このIPアドレスを調べたらGoogleのものでした。
このアクセスは基本的にリファラー情報が表示されないのですが、一部のアクセスではリファラーが見られました。
そのリファラーを見たら、自サイトのものではなく、「http://googleweblight.com/?lite_url=」から始まっていたので、調べてみたらGoogleの軽量化ページだったという答えに行き着きました。
どれくらいのアクセスが軽量化されているのか
低速モバイルの環境がどれだけあるのかはわかりませんが、知人に確認した所、「66.102.6.」から始まるアクセスはまったくないとのことでした。
重いサイトでかつ低速モバイルからのアクセスだと軽量化ページが表示されるという感じなのでしょうか。
HTMLサイトや軽いサイトの場合、軽量化されるケースはほぼないと思いますが、重いサイトは結構軽量化されているのかもしれません。
ただ、うちのサイトは最近かなり速度は気にしていて、Googleのツールでは良好な数字が出ています。それでこれだけ軽量化しなければいけないアクセスがあるのがよく分かりません。
キャッシングサイトはセキュリティ系の会社からの不正アクセスがあるので、もしかしたらその会社が低速端末でアクセスしているという可能性もありますが、それだったらGoogleの検索経由では来ませんよね。今回の件は、謎が多いです。
このアクセスがアフィリエイトの成果に繋がっていない?
Googleが自動的に軽量化してくれるのはありがたいというか構わないのですが、問題はそのアクセスからコンバージョンに至っているものが1件もなかったことです。
軽量化されるとリンク先も軽量化されます。広告のクリックデータとしては上がってきますが、CVした場合にそのデータがしっかり上がってくるのかが気になっています。
URLに自サイトのドメイン名や検索ワードが含まれるとしても、リファラーがgoogleweblight.comになりますし、CVデータ取れてるのか?と疑ってしまいます。
軽量化が特定の条件でしか発動しないので、現時点ではあまり話題になっていないというか、このことに触れているサイトはほとんどありません。
CVデータはしっかり上がっていて、別のクリックデータと紐付いているというのであれば良いのですが、全くスルーされているとしたら大きな損失になります。これについては、今ASPにも確認しています。
自動軽量化を拒否する
Googleの自動軽量化は拒否することができます。低速モバイル回線の方には申し訳ないですが、
冒頭で紹介したGoogleのページにこのように書かれています。
コード変換を無効にする(オプトアウト)
自分のページをコード変換したくない場合、ページのレスポンスに HTTP ヘッダー "Cache-Control: no-transform" を設定します。Googlebot でこのヘッダーが読み取られると、ページはコード変換されません。
これだけでは良くわからなかったので、いつもお世話になっている方に質問して、設定方法を教えてもらいました。
ただ、キャッシュに関わる部分?のようなので、Googleの自動軽量化以外にも影響が出るかもしれません。設定する場合は、ご自身でも良く調べた上で自己責任でお願いします。
もしかしたらリスクがある設定かもしれませんので、あまり詳しくない人はやらないようにしてください。
- finctions.phpで設定
- .htaccessで設定
WordPressサイトの場合は、この2つで対応できます。メタタグでも対応できるようですが、上手く機能しませんでした。
finctions.phpで設定
テーマファイル内のfinctions.phpに以下を追記します。
add_action( 'send_headers', function() {
header( 'Cache-Control: no-transform' );
} );
.htaccessで設定
.htaccessファイル内に以下を記述します。
Header set Cache-Control no-transform
軽量化拒否できているかを確認
軽量化拒否設定ができたら、Chromeのデベロッパーツールで確認しましょう。
Chromeのデベロッパーツールで、設定したサイトにスマホでアクセスし、Response Headersに「Cache-Control:no-transform」と書かれていればOKです。
ヘルプページに別の確認方法が書かれていました。
https://www.google.com/webmasters/tools/transcoder?pli=1#url=www.example.com
このURLにスマホまたはChromeのデベロッパーツールのスマホ変換でアクセスし、URLに設定したページのURLを入力します。
その後、コード変換したページにアクセスし以下のようになれば設定OKです。
これで、低速モバイルアクセスでも軽量化ページは表示されません。
本当に自動軽量化されないのかは、まだ確認していませんので、しばらく様子を見ようと思います。
数日様子を見て「66.102.6.」から始まるアクセスがなくなっていればOKということですね。
【追記】
一ヶ月しても「66.102.6.」から始まるアクセスはなくなりませんでした。よくわかりません・・・