サチコの検索クエリデータを元に記事を修正してアクセスアップ
検索エンジンからのアクセス数が少ないページの修正にも飽きてきたので、今度はGoogle Search Console(以下サチコ)の検索クエリを見ながら記事の追加や修正を行っています。
今年は新しいサイトは作らずに既存サイトの記事の追加や修正を行うことに決めていますが、闇雲に修正しても意味が無いのでデータを元に作業していくのがおすすめです。
見る部分はここです。
Googleアナリティクスの「集客⇒Search Console⇒検索クエリ」です。
GAとサチコのデータを統合していないと見ることができません。まだやっていない人はこの機会にやっておきましょう。
サチコの検索アナリティクスのデータを使っても良いのですが、サチコだと最大999件までしか見られません。APIを使えば1,000件以上も可能なようですが、Googleアナリティクスを使えば何万件でも行けます。
検索クエリ画面の右下に「表示する件数」がありますので「5000」にします。今は1ページに最大5,000件までみたいです。
次にデータをエクスポートします。自分の好きな形式でエクスポートしましょう。私はExcel形式でダウンロードしています。
エクスポートできるデータは、表示する件数で指定した件数になります。5,000件超のデータを見たい時は、GAで2ページ目、3ページ目と表示してエクスポートしていきますが、普通レベルのサイトなら5,000件もあれば十分です。
キャッシングのサイトではこんなデータがダウンロードできました。3ヶ月分のデータです。
私は表示回数で並べ替えてGAからデータをダウンロードしていますが、Excel上で並べ替えても良いと思います。
表示回数は、Googleの検索結果で表示された回数です。常時、上位表示されているワードであれば、これがGoogleにおける検索回数ということになります。
平均掲載順位は、そのままの意味で検索順位の平均順位です。パーソナライズなども含まれた順位だった気がします。
クリック数は、クリックされた回数(アクセス数)です。
クリック率は、クリック数÷表示回数×100です。
表示回数が多いのにクリック数が少ない場合、タイトルに問題があるか、単にGRCなどのツールによる検索が多いということになります。(ブランド名を含むワードの場合、順位が高くてもクリック数は少なくなります)
キーワードツールの検索回数もそうですが、検索順位チェックツールによる検索回数に騙されるケースは多いです。検索数の多いワードで上位表示したのに全然アクセスがないとか、全然CVしないとかですね。
たとえば、「スピードキャッシング」というキーワードですが、表示回数が3ヶ月で約5,000件なので、Googleだけでも月1,600件の検索回数があるワードです。平均掲載順位が2.88なので、2~3位に表示されていますが、クリック率が0.38%でクリック数が19件しかありません。
GAのオーガニック検索トラッフィックで検索しても、3ヶ月分でこんな感じなので、ゴミワードだと思います。普通の人はスピードキャッシングなんて言葉で検索しませんよね・・・
リスティング広告がクリックされているワードかもしれませんが、いずれにしても人間の検索数は少なそうです。
こういうワードに騙されてはいけません。1位になったところで大した成果には繋がらないでしょう。
明らかに検索数が多そうなワードで上位表示されているのにクリック率が低い場合には、タイトルを見直した方が良いかもしれません。
キーワードを上から見ていく
エクスポートしたデータを表示回数順に並べてキーワードを上から見ていきます。
さきほど述べたように、表示回数は、そのワードで自分のサイトが表示された回数なので、順位が低ければビッグワードでも表示回数は少なくなります。
ただ、ビッグワードの場合、検索順位チェックツールで検索している人も多いので、平均掲載順位が100位とかでも結構な表示回数になることがあります。
検索数が少ないワードでも上位表示されていれば表示回数は多くなります。
表示回数、平均掲載順位、クリック率などのデータを見ながら、修正するページを見つけます。
私は、単純に表示回数が多いワードを上から見ていき、「CVに繋がりそうなワードで、既にそれなりの検索順位で、記事の中身が薄いページ」を修正するようにしています。
キーワードと記事の内容にズレがあるページを修正しても良いと思います。
5,000ワードのチェックはなかなか骨が折れる作業ですが、「キーワードを見る⇒実際に検索してみる⇒ページを確認する⇒修正する」といった作業を繰り返していると、色々なことが見えてきます。
特定の条件に合致するページを抽出して機械的に修正ページを見つけても良いのですが、経験上こういう作業はアナログなやり方が上手くいっています。
私はアナログな方法を紹介することが多いですが、アナログな方法だからこそ見えてくるものもあります。プログラム的な知識がないのも影響していますが、アナログなコツコツ作業が好きです。あと、作業に入るまでの準備に時間がかかるやり方だと、準備作業が終わった時点で満足してしまうので、あまり好きではありません。
私のやり方は、基本的にGoogleアナリティクスとサチコのデータがあれば、誰にでも実践できる方法です。
修正作業に入る
たとえば、こういったワードでヒットするページを修正するとします。あくまで例として出しているので、そのへんはご了承下さい。
表示回数がそれなりにあり、平均順位が5位でクリック率が3.52%です。
実際に「みずほ キャッシング」で検索してみます。
7位の位置にいましたね。
ブランド名を含むワードなので1位になることはできませんが、5位は狙えそうです。5位のサイトはかなり強いですが・・・
くどいようですが、あくまで修正の仕方を伝えるために例として出したワードなので、ワード自体は気にしないでください。こういう時に例として出すワードはとても難しいです。色々なことを考えなければなりません。
CVに繋がりそうなワードで、記事を修正すれば上位に食い込めるような状態にあるページを見つけ修正していきます。この辺は、ある程度SEOやアフィリエイトの経験がないと難しいかもしれません。
そういったページにリンクを張るのもありですね。リンクを張ると言っても内部リンクですよ。内部リンク。
次に、修正するページの流入ワードを確認します。
これは既に流入があるキーワードをタイトルや本文から削除してしまうミスを避けるためです。
GAではYahooの検索ワードしか取得できないので、この時にYahooからの流入数を確認することができるのもGAを使う理由です。GoogleとYahooの流入数が大きく乖離している時は何か変ですよね。
ただ、Yahooからの流入ワードは徐々に見えなくなっており、いずれ全く見られなくなるので、サチコでの確認方法も紹介しておきます。
検索トラフィック⇒検索アナリティクス⇒ページのフィルタにURLを入力
ページの下に「ページをフィルタ」という項目があるので、そこに先程のページのURLを入れてフィルタをかけると、そのページの流入ワードが確認できます。
これを1ページずつやるのはなかなか面倒なので、今はGAを使っています。GAで検索ワードが確認できなくなったら、この修正作業をやめてしまいそうな自分がいます。
修正するページの流入ワードがなんとなく確認できたら、タイトルや本文を見直して、必要に応じて修正していきます。
タイトル変更時に、すでにアクセスがあるキーワードを削除してしまうと、大幅にそのワードを含む順位が落ちる可能性があるので注意しましょう。
今はタイトルにキーワードが含まれていなくても上位表示できるようになっていますが、なんだかんだで今でもタイトルにキーワードを含ませることは大切です。クリック率にも影響します。
【追記】
バカ毛さんより情報をいただきました。
GAでデバイス分けして調査したらモバイルのCTRだけが下がっていた、みたいなこともありました。原因はリスティングにCTRが奪われていた、みたいなこともあるかもです。
場合によってはPCとSPで見え方とか改善ポイントが違うのもあったりするので検索結果見るときにも面白いかもです!
たしかに、PCとスマホでクリック率がだいぶ変わる場合もありそうですね。流入の8割がスマホみたいなサイトであれば、アクセス解析データもほとんどスマホになりますが、半々ぐらいのサイトだと、PCのみクリック率が低いというようなこともありそうです。
サチコでは、URLを指定してデバイスごとのデータを比較することができます。
同じ順位でもPCとモバイルでCTRが全然違うこともあります。スマホはスクロールするのが当たり前になっているので、下の方の順位でも結構クリックされますね。
GAでは、検索クエリのセカンダリディメンションに「デバイスカテゴリ」があります。
【参考ページ】
GAレポート:あなたのサイトは Google 検索に何回表示されたか
サチコヘルプ:表示回数、掲載順位、クリック数とは