アフィリエイトサイトのライターを育成する上で大切な2つのポイント
ここ1~2年、組織づくりに取り組んでいますが、そのメインの仕事はライター育成にあります。
普通のサイトでアフィリエイト事業を拡大させるためには、記事を書くか記事を買うかの二択になりますが、私は記事を買うのは下手なので、内勤ライターを育てることにしました。
どうやってライターを育てているの?と聞かれることがありますが、大切なことは2つだけです。
- リアルタイムに記事を書いている人が教える
- ライターが育つのを待つ
- リアルタイムに記事を書いている人が教える
- ライターが育つのを待つ
大事なことなので2回書きました。
細かいことを言い出すとキリがありませんが、この2つの条件をクリアしていればライターは育つと思います。
サイト作りの流れについては、以前「私の内勤ライタースタッフの育て方とサイト完成までの流れ」の中で書いていますが、ライターの育成方法についてもう少し細かく解説していきます。
記事の書き方を教えることとライターの評価制度
教える側のレベルはそれほど高くなくても大丈夫です。自分が作ったサイトからある程度の売上が立つようならOKです。
逆に能力が高すぎる人だと相手に求めるレベルも高くなるので、普通に良い文章が書けるぐらいの人が適任かもしれません。
うちの場合は全て私が教えていますが、これは、今以上の拡大を望んでいないので、教える立場の人を育てる必要がないことが大きいです。どんどん拡大させたいのなら、教える立場の人の育成も必要になってきます。
リアルタイムに記事を書いている人が教えるメリットは、記事を書くことの大変さや難しさを知っているからです。相手の気持を察することは大切です。記事を書かなくなると大変さを忘れます。人間は忘れる生き物です。
実際に記事を書いていない人が、人に記事の書き方を教えるのは難しいです。良い記事の書き方がわかっていても実際に書くのは難しいです。人のサイトや記事の粗を見つけるのは簡単ですが、自分の記事のダメな所を自分で修正していくのは難しいです。
教え方は自分がやりやすいようにやれば良いと思います。アフィリエイトのやり方に正解がないのと同じように、この教え方が正解!というのもありません。結果が出たやり方がその組織にとっての正解です。
私は、チェック(私)⇒修正(ライター)⇒チェック⇒修正の繰り返しでやっています。全記事チェックはきついのと、チェックするのが当たり前になると自分の確認が甘くなるので、ライター自身がしっかり記事を読み直し公開した後にチェックするようにしています。(初心者の頃は公開前にチェック)
チェック重視月間はがっつり細かく添削しますが、それ以外はそこまで厳しく見ません。80点の記事を100点にするのは大変ですが、その割に売上に貢献しませんからね。完璧を目指そうとすると誰かが壊れます。
ある程度の記事が書けるようになった人は、私が修正までを行い、後で修正箇所を伝える形にしています。
添削例
だいぶ記事が書けるようになったスタッフの添削例です。大きなミスは少なくなっており、こうするともっと良い文章になるよ的な修正が多いです。
債務整理サイトの添削例です。
チャットワークで修正箇所ごとに投稿しています。そうすることで、マウスを載せると1つずつ背景の色が変わるのでわかりやすくなります。
基本的には修正箇所のみを記載しますが、文章全体で修正をかけた場合は一段落載せる事もあります。修正した理由がわかりづらそうな時はコメントも書きます。
修正されてる方もおかしくない?と感じる人もいるかもしれませんが、こういうのは教える人の基準でOKです。教えている人が書いた記事で成果が出ているのであれば、その人の基準で教えて構いません。国語で100点を取るための記事を書いているわけではありませんからね。
正直、チェックもいい加減になってくるので、忙しい時などは変な添削になることもあります。スタッフに修正後の記事を読み返してもらい、変なところがあれば指摘してもらっています。
引越しサイトの添削例です。
みんなそうなのですが、初心者が文章を書こうとすると、どうしても堅苦しい言葉になることが多いので、柔らかい言葉に言い換える修正も多いです。
今のところ、スタッフ全員柔らかい文章を書くのが苦手です。ブログを書いたことがないような人に一から文章の書き方を教えると、だいたい堅い文になると思います。
ブログをやっていた人は柔らかい文章が書けますが、ジャンルによっては読者との距離が近すぎてもダメなので善し悪しだと思います。人によって得意・不得意なジャンルもありますしね。
記事のチェックポイント
- タイトル
- タイトルと中身の合致
- 記事の構成
- 日本語、文法の間違い
- 誤字脱字
- イラストや写真の載せ方
この辺のことに注意してチェックするようにしています。
できるだけライター自身の個性を殺さずに、なおかつ私の個性を強く出さないようにして添削するのでなかなか大変な作業です。私のコピーを作りたいわけではないので、この部分は注意しなければなりません。
細かい修正ばかりされると、記事を書くのも嫌になってきます。直す所は直してもらい、ここはまあいいかという気持ちを持つことも大切です。ケアレスミスなどは、指摘はせずにこちらで直すことも多いです。
こんな感じで、毎月記事ごとの評価を行っています。こうすることで、他の人の記事の評価も見られるので、どういった記事の評価が高いのかがわかりやすいと思います。
記事は、「企画力、独創性、専門性、情報量、文章量」などを総合的に判断して点数を付けています。1,500文字の普通の記事で1.0の評価です。加点方式なので満点はありません。イラストや画像があることで記事の評価も上がります。
こういった数字も出しています。なんとなくモザイクを入れてみました笑
ポイントというのは記事評価の月間総合ポイントです。ポイント制にしたのは、良い記事が書ければ少ない数でもOKにするためです。どの記事でも一律で同じ点数にしてしまうと、質を落として記事数を増やしてしまうと思います。
単価はそのスタッフの1ポイントあたりの単価です。良い記事が書ける人は単価が上がっていきます。
仕事量対価が記事の質や量から算出した妥当な月の対価(給与)です。実際にはもっと高い金額を支払っています・・・・・いずれ自分の給与を軽く超えてくれると信じています・・・・・仕事量対価が給料を上回った場合には給料アップに繋がります。
1記事対価は1記事あたりにかかっているコストですね。1記事/時間は1記事書くのにかかっている時間です。労働時間は月間労働時間で、時給は給料を労働時間で割った金額です。
こういう数字を見せることで、自分の状態が客観的に見えるのでモチベーションアップに繋がります。当然モチベーションがダウンすることもありますが・・・・基本的に評価は甘めです。
始めは売上によって給料を上げる方向で考えていたのですが、売上を上げるのは簡単ではないので、この方向になりました。今後、爆発的に売り上げるサイトが出てきたら、当然給料には反映していきます。
1~2年は我慢する覚悟を持つ
ライターは「育てる」わけではなく「育つのを待つ」感覚で育成しています。これはライター育成に限ったことではありませんが、誰でもいずれ育ちますので、長い目でみることが大切です。
すぐに辞めない人を雇うのが大前提ですが、1~2年で一人前になってくれれば十分です。
うちの場合、タイピングもできないような人を雇ってきたので、始めはかなり厳しかったですが、半年もすればある程度の文章が書けるようになり、1年もすればメインサイトの記事を任せられるようになります。
私の場合、同時に3人教え始めたので、始めはとにかく修行、修行の日々でしたが、1年3ヶ月経った今はだいぶ楽になりました。それでも修行は続きますが・・・
今年は育成に力を入れますが、来年からは自分でサイトを作る方にも力をいれるので、スタッフには早く一人前になってほしい所です。がんばれ!
P.S.
この記事の添削はしないように!売上に貢献していないサイトの文章はテキトーです。スタッフが担当するサイトでも、メインサイトとサブサイトで添削の仕方が異なります。
【追記】
アフィリエイト事業で組織化を始めて2年で黒字化出来ました。
質問です。
自演リンクなしの完全ホワイトなら、何記事書いてそのサイトがうまくいくか判断すべきですか? 何記事書いて一件も報酬発生しなければだめなのか、やめ時がわかりません。 50記事くらい書いてしばらく放っておいて報酬が発生しだしたら記事追加していくとかでもいいのでしょうか?
ジャンルや記事の質によるので何記事というのは難しいです。
仰るように50記事書いて一旦他のサイトに行き、成果が出だしたら戻るのもありです。
ジャンルによって違うとはいえ、50記事書いてしばらくたっても全く報酬が発生しなければ厳しそうですか?
ご自身で厳しいと思っているのであれば厳しいのではないでしょうか。
初心者はどんどん新しいサイトに挑戦するのもありです。
いつも参考になる記事ありがとうございます。
今回の内勤ライターさんの記事を拝見させて頂きまして、ちょっとお聞きしたい事が御座いました。
内勤ライターさんの報酬(給与?)は、どのくらいの作業量でいくら位支払っているのでしょうか?
お返事はお時間を割いて頂く形になりますので、スルーして頂いても構いません。
もし、気が向いたら・・・で結構です。
申し訳ありませんが、さすがにそれはお答えできません・・・・
スイマセン。
将来、人を使うにあたって参考にさせて頂くつもりだけだったのですが、人に知られてはまずい質問だったみたいですね。
ありがとうございました。
また、更新楽しみにしています。
人に知られてはまずいというか、スタッフの給与を外部の人に、しかもネット上で言う経営者はおかしいですよ。
弟子は募集しておられますか?
はい!してません!