スマホ対応とモバイルユーザビリティ警告に対する雑感
去年の11月ごろから管理している全サイトのスマホ対応を進めていますが、スマホ対応してもCTRやCVRが大きく向上したサイトはなく、ゆっくりしたペースでやっていこうと思っています。
ただ、先日Googleが4/21から、スマホ対応していないサイトの順位を下げる(スマホ対応しているサイトの順位を上げる?)アルゴリズムを導入することを発表しました。
詳しくは海外SEOブログさんの記事をご覧ください。
このこと自体に驚きはありませんが、今のGoogleの基準で、どのサイトがプラス評価を受けるのか(マイナス評価を受けるのか)分かりません。
【追記 3/9】
モバイルユーザビリティエラーが自然消滅!?
スマホ対応サイトにもモバイル警告が来る
現在、7サイトのスマホ対応が完了していますが、スマホ対応したサイトやレスポンシブサイトにもモバイルユーザービリティ警告が届いています。
サイト1
以前紹介したキャッシングのサイトです。
レスポンシブサイトで、「スマホ対応」の文字が出ています。
モバイルフレンドリーテストでも「問題ありません。 このページはモバイル フレンドリーです。」と表示されます。
しかし、Google Search Consoleには「モバイルユーザビリティ上の問題が検出されました」という警告が届いています。
サイト内の94%でエラーが発生しています。原因を探ってみましたが、簡単に解消できそうな感じではありませんでした。
ちなみに、エラー項目をクリックして先に進むと、エラー箇所を調べることができます。
エラーが出ているページでも「問題は見つかりませんでした。」となることもあります・・・速度については修正が必要と出ていますが、大きな問題はなさそうな気もします。
サイト2
以前紹介した車買取のサイトです。
このサイトも、WMTでは警告が出ています。全体の28%なので、キャッシングよりはマシですが、12月頃には800ページぐらいあったようですね。12月~1月にかけて何か対策をしたわけではなく、勝手に対象ページが減りました。
サイト3
先日このサイトで公開した車買取体験談のサイトです。
Googleさん、スマホ対応云々の前にタイトル書き換えが酷いよ!サイト名が似てるからって同じサイトじゃないからね!
車売るトラ子と同じデザインで、同じようにスマホ対応したので、同じように警告が来てもいいものですが、今のところ警告は来ていません。
サイト4
以前紹介した自動車保険のサイトです。
トラ子やトラ吉と同じように対応したサイトですが、警告は来ていません。
サイト5
このサイトは紹介したことはありませんが、今年作った英語ブログです。レスポンシブサイトでエラーなしです。
スマホ未対応サイト
未対応サイトがまだ10サイトぐらいありますが、警告が来ていないサイトの方が多いです。 早く送ってください。
現時点で見られる傾向
- スマホ対応してないサイトでも警告が来ていないサイトがある
- スマホ対応しているサイトでも警告が来ているサイトがある
- 警告サイト内でエラー対象ページとそうでないページに分かれる
(テキストだけのページでもエラーが出たり出なかったり・・・)
こういった状況を見ると、「スマホ対応は必要ですが、WMTに届いた全てのエラーを解消する必要はない」気がしています。
もちろん簡単に解消できるものはした方が良いですが、警告の出し方に一貫性がないので、現時点でGoogleの言いなりになるのは得策とは思えません。
スマホ対応は、時間や費用、手間などを総合的に判断して、優先順位を決めてやって行きたいですね。私の中では、CVRに大きな影響が無かったことで、優先順位は少し下がってしまいました。
今後の対応
スマホ対応アルゴが導入されることで、スマホの検索順位が大変動すると予想する人も多く、それを煽っているブログも多いですが、本当に大変動は来るのでしょうか?
スマホ対応、スマホ未対応で簡単に評価を分けることはできませんし、スマホ対応していてエラーがあるページ、その中でも重大なエラーがあるページと、軽いエラーがあるページなど、細かく評価しないと危ない気がします。
実際に4/21前後になってみないと、今回のアルゴの動きは見えませんが、今から慌ててスマホ対応して失敗しないように注意しましょう。
スマホ対応は思っている以上に大変です。テキストだけのサイトや、2カラムのシンプルなサイトであれば良いですが、複雑なサイトほど対応が難しくなります。
サイトが見やすくなったとしてもCTRやCVRが下がり、結果的に売上が下がることもあります。順位への影響が見えない時点で、お金や手間をかけて急いで対応するのはリスクが高いと言えます。
大変動を確認してから慌てても遅いのですが、現時点で何もしていなかった人は、その時点で問題があるように思いますので、今から慌てても、4/21以降に慌ててもそれほど変わらない気もします。スマホ対応した直後にスマホアルゴでプラス評価されるとは限りませんしね。
1サイトなら1ヶ月もあればスマホ対応できると思いますので、やっておいた方が良いですが、複数サイトをまとめて同時に短期間で対応させようとするのは無謀です。
私の対応方針
引き続き、全サイトのスマホ化は進めつもりですが、急いではやりません。1サイトずつ色々とチェックしながら進めていきたいと思います。
スマホ検索時に「スマホ対応」が表示されていて、モバイルフレンドリーテストで「問題ありません。」と出たサイトについては、WMTのエラーは一旦無視することにします。現時点で、そこに時間を割くことはできません。
何事もなかったかのように4/21を通過してくれると嬉しいです。スマホ対応はSEOの観点ではなく必要だと思っていますが、Googleに躍らされるのは嫌ですね。
httpsの件もそうですが、Googleは自分たちの思うように世界中のサイトをコントロールしたいのか、最近かなり強引になってきているように感じます。Google+が上手く行かなくてストレスが溜まっているのでしょうか・・・
今回のGoogleの仕様変更の件、現段階でのアクションの判断は難しいです。私もお客様の状況によって「直ちに動くべき」と「これは様子見」と、言うことが違います。でも99%のサイトは来月の実装を待ってから判断してもいいはず。現段階未対応ならそれ相応の理由もあるでしょうし。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2015, 3月 4
辻さんが携わっているようなサイトは直ちに動くべきというか、Googleからのアナウンスが無くても動くべきサイトだと思いますが、普通のサイトは様子見で良いですよね。
【追記 3/30】
スマホアルゴの導入で順位が大きく動きそうな気がしてきました。スマホ対応が進んでいるジャンル(スマホからのアクセスが多いジャンル)で、スマホ未対応の場合、順位が大きく下落する可能性がありますので、できるだけ早く対応した方がいいかもしれません。