放置中サイトの1年前とのアクセス数比較
アクセス数を比較する時に前月比で見ると直近の変化がわかりやすいですが、需要期(繁忙期)と閑散期を比べると検索数自体に差があるため、サイトの評価が上がったのかは判断できません。
わかりやすいのが前年同期比との比較です。1年前の同じ時期と比べることで、サイト全体の評価が上がっているのかを判断することができます。
記事を追加しているサイトの場合、追加したことによる変化がありますが、放置しているサイトの場合、サイトの状態は変わっておらず、純粋にサイトの評価を判断することができます。検索にはトレンドがあるので、年によっても変わることはありますが、ざっくり判断するのに役立ちます。
【追記 2015/12】
3年間放置したサイトのアクセス数の変化
放置中サイトのアクセス数
以下全て検索エンジン経由のセッションの比較ですので、ソーシャルで拡散した場合などの影響はありません。ソーシャルで拡散することはまずないのですが・・・
生命保険
生命保険のサイトです。7,981から15,661に増えています。すべてのセッションの+7.32%というのは、セッションの割合の変化です。
学資保険
学資保険のサイトです。17,837から34,014に増えています。 こちらも2倍に増えています。
個人年金
個人年金のサイトです。23,678から46,533に増えています。こちらも2倍に増えていますね。
医療保険
医療保険のサイトです。18,311から32,737に増えています。こちらも増えています。
がん保険
がん保険のサイトです。56,341から117,852に増えています。こちらも2倍に増えています。生命保険サイトたちは全体的にかなり増えていますね。
アクセス数に比例して成果が増えているわけではありません。ロングテールの場合、そんな上手くは行きませんね。ただ、スマホユーザーが増えたことで、年末年始の件数の落ち込みがそれほどありませんでした。
自動車保険
自動車保険のサイトです。74,071から144,089に増えています。このサイトは正確には放置していたわけではなく、去年の夏頃に突如特定のキーワードの順位がぶっ飛び、アクセス数が20~30%減ったので、そこで50ページほど追加しました。
その後、順位もだいたい戻り、追加したぶんのページのプラスもあって、2倍のアクセス数になっています。ページを追加したのは、結果的には無駄にならずに済みました。
株
株のサイトです。このサイトはもう4年以上放置していますが、7,024から21,052に増えています。株価が堅調だったことで検索需要があったことも影響していると思いますが、去年末もそんな感じでしたし、アクセス数が3倍に増えた理由は良く分かりません。広告を外したことで、評価が上がったのかな?
美容系サイト
美容系サイトです。8,841から16,627に増えています。2年ぐらい放置していますが、増えています。最近のアクセス数でガクッと落ちているのは、サーバーの方のミスで半日ぐらい500エラーが出てしまったいたためです。
レンタルサーバー
レンタルサーバーのサイトです。14,295から12,871に減っています。思ったほど減っていませんが、全盛期からは半分以下になっています。このサイトはもう修正する予定もありません。
エックスサーバー
エックスサーバーのサイトです。1,039から936に減っています。絶賛放置中のサイトで、今にして思うとなぜこんなサイトを作ったのか不明ですが、こういうこともあります。
無料SEO
SEOのサイトです。3,726から2,934に減っています。このサイトはもう2年放置中です。情報が古いですし、成果ゼロなので今最も必要ないサイトですね・・・
WP SEO
WordPressとSEOのサイトです。27,379から22,197に減っています。一時期は15万PVまで行きましたが、ここまで落ちています。WordPressやSEOのサイトはアクセスが集めやすいですが、更新が止まると落ちる一方です。
特にWordPressの記事は、本当に旬の時期が短く、すぐに情報が古くなります。被リンクが継続して付かないと順位を維持することは難しく、評価を維持するためにとても手間がかかるサイトと言えます。
SEOブログ
パシのSEOブログです。18,764から10,658に減っています。去年は気まぐれで2記事だけ更新しました。2013年11月までは更新していたので、更新が止まったことで半分ぐらいのアクセス数になったということですね。
アフィリエイト
当サイトのアクセス数です。放置サイトではありませんが、更新を続けているサイトの1つとして載せておきます。22,013から59,131に増えています。2倍以上に増えていますが、これはビッグワードやミドルワードの順位が上がったことも大きいので、他のサイトとはちょっと状況が違いますね。
総括
予想通りですが、ブログやIT系のサイトは更新が止まるとアクセス数を維持するのが難しいです。どんどん新しいサイトが出てきますので、そういったサイトにアクセスを奪われます。
新しい被リンクが付く機会も減りますので、必然的に検索エンジンからの評価も下がっていきます。IT系サイトは、被リンクが就きやすいのでアクセスが集めやすいですが、更新し続けないといけないのが辛い所です。
全てのサイトを自分で作る場合、どうしても放置してしまうサイトが出てきます。記事を外注するとしても、完成後に記事を追加し続けたり、時期を見て修正するのは結構大変です。
放置中のサイトでもアクセス数は増えたり、横ばいでいる事は多いですが、それが何年も続くとは限りません。3年、5年もすれば相対的にサイトの価値は下がってきますので、どこかで修正が必要になってきます。
サイト数が多くなると修正も大変ですが、いつまでも生き続けるサイトにしたい所です。基本的に作ったサイトを捨てる気はないので、新しいサイトを増やしつつ、過去のサイトも3年スパンぐらいで修正していこうと思います。
初コメ失礼いたします。
いつもパシさんの記事には勉強させていただいおります。
非常に興味深い貴重なアクセスデータ内容に、
思わずうなってしまいました!
扱うテーマ・ジャンルが、
普遍的なものか、日々更新が必要なものか、による違い。
HTMLサイトとブログでは、HTMLサイトの方が放置に強いような雰囲気?
とはいえ、同じようなものか?
・・・色々と推測できる素晴らしいデータですね。
そして、育て上げたサイトやブログを
資産として大切に持ち続けるパシさんのスタンスには同意です。
また記事更新楽しみにしております!
はじめまして。
扱うテーマによってだいぶ違いますよね。私のサイトはWordPressなのでHTMLサイトではありませんが、ブログは検索エンジンの扱いが変わってくるのかなと思います。