同ジャンルで複数サイト展開する時の注意点
同ジャンルで複数サイト展開する人も多いですが、切り口を変えないとペナルティを受ける可能性があると思います。
ビッグワードで同一管理者のサイトを複数上位表示するのは非常に難しくなっています。ビッグでなくても、キーワードが大きくなるほど、複数のサイトで上位を狙うのは難しいでしょう。
5サイト、10サイトを同一ジャンルで展開する人もいますが、とてもリスクが高いように感じます。同一管理者だと、どうしてもサイトの中身は似通ってきます。それぞれにオリジナリティを持たせることはできるのでしょうか?それぞれの品質を保つことができるのでしょうか?
小さいボリュームのサイトで、ブラックSEOで攻めるのであればそれもやり方の一つですが、ホワイトで攻めるのであればボリュームが多い方が有利ですし、低品質ペナルティを受ける可能性も下がります。
あくまでボリュームの大きなサイトを作る場合の話で、複合ワードで、それぞれに切り口を変えている場合は問題ありません。ただ、それでも似た内容になっていないかは厳しくチェックしたほうが良いでしょう。
自分では違うサイトだと思っていても、Googleからしたら同じサイトと見なされる可能性もあります。キーワードを変えただけのサイトは昔から捕獲されていましたが、今は文章が違っていて内容が同じサイトも捕獲されるような気がします。
異なる人に作ってもらう?
スタッフが10人いて、それぞれ別のサイトを作ってもらえば、10個のオリジナルサイトができるかもしれませんが、それでも似てくる部分はあります。結局、ネットから得られた知識で作られたサイトは似た部分が出てきます。
異なる専門の外注さんがいれば行けるのかもしれませんが、全て同時にペナルティを受ける可能性もあるでしょう。
1サイトであれば評価されるかもしれませんが、そんなサイトがいくつもあったら、Googleからしたらコピーサイトの量産と判断するかもしれません。
1ジャンル1サイトにこだわる必要はありませんが、同ジャンルで複数のサイトで展開させる時は、サイトの作り方に注意しましょう。私は基本的に、自分で作るサイトについては、1ジャンル1サイトにしています。
同ジャンルで複数サイト行く場合は、もう一つのサイトの記事を書くのは、スタッフにお願いします。それでも多くて同ジャンル2つまでですね。
複数のワードが狙えるジャンル
金融
金融系ワードでは、「キャッシング」「カードローン」「消費者金融」が単一ワードではビッグになります。始めはそれぞれ別のサイトを作ろうと思っていたのですが、やめました。
キャッシングでは、消費者金融と信販会社(クレジット)を主に扱って、カードローンでは、銀行カードローンを主に扱う方向で別サイトを作ることはできますが、かなり重複する部分が多くなりそうなので、1つのサイトにまとめることにしました。
キーワード単位でサイトを作るアフィリエイターも多く、「キャッシング 即日」「キャッシング 審査」などに分けてサイトを作るのも珍しくありません。私のやり方ではそれは絶対に無理なので、ページ単位で攻めます。
ちなみに、キャッシングもカードローンも同じ意味の言葉です。最近は、消費者金融もカードローンという言葉を使う事が多く、検索ボリュームもカードローンの方が大きそうです。ASPの担当者がそう言っていたのと、私のサイトのアクセス解析的にもそうなっています。今、仮に金融系のサイトを初めて作るとしたら、カードローンメインで作りますね。
Googleトレンドで比較するとこんな感じになっています。どちらのワードも単一では上位表示が不可能になっていますので、複合やテールでどうなっているのかが気になるところです。
車
車の場合、「車 買取」「車 売却」「車 売る」「車 購入」 「自動車保険」「任意保険」などのワードがあります。
それぞれ別にサイトを作ることもできますが、「車 買取」「車 売却」「車 売る」はキーワードは違っていても中身は同じになる可能性が高いです。
自動車保険と任意保険を分けて作り、それぞれにオリジナリティを出すのも難しそうです。「軽自動車 任意保険」のように絞り込んで特化させるのはありですが、大きなくくりで攻めるとどうしても似たサイトになります。
リンク元が被るリスクもありますが、リンク先の中身が被るリスクが怖いです。ほんとアフィリエイトサイトで低品質ペナルティを受けているサイトは多いです。
WMTやGAからの芋づるの話
最近Google Search Consoleやアナリティクスに登録しているサイトが、芋づる式に手動ペナルティを受けたという話を良く聞くようになっています。
真意の程はGoogleにしかわかりませんが、WMTやGAでないにしろ、同一管理者のサイトが一斉にペナルティを受けるのは珍しいことではありません。WMT、GA、アフィリエイトコード、デザイン、whoisなど色々ときっかけになるものはあると思います。
WMTに登録していたからペナルティを受けたというよりは、WMTに登録したことで、他のスパムサイトもGoogleにバレたという感じでしょうか。遅かれ早かれペナルサイトのバレるきっかけになったのが、WMTだったということはあり得る話だと思います。
登録してあるサイトが10個あって、そのうちの2つがスパム行為を行っているからといって、全てのサイトが手動ペナルティを受けることはありません。私も過去に同時に2つのサイトに手動ペナをもらったことがありますが、他のサイトは大丈夫でした。
登録した10サイト中9サイトがスパムサイトで、1サイトが非スパムサイトだった場合にGoogleがどう考えるのかはわかりませんが、全部ペナる可能性は否定できません。
ただ、仮にWMTに登録した事が他のサイトへ影響を与えるのであれば、プラス評価が与えられても良いですよね。
WMTに登録してたサイトが芋づる式に評価上昇したって人いないかな。
— 石川雅樹@スリーウィン (@ishikawa_3win) 2014, 9月 8
ペナルティの芋づるは聞いても、評価上昇の芋づるは聞いたことがありません。
ただそもそも、Googleからの警告はあっても、Googleから「このサイト良いね!」と褒められることはないので、プラスの評価があったとしても、それを見分けるのは難しいですよね。
しかし、個人的には、プラス評価が存在してもいいのかなと思っています。信頼できるアカウントで管理されているサイトは信頼できるというやつですね。
単純に加点が加えられるとは思いませんが、そう考えてできるだけ良いサイトを作り、同じアカウントで管理しようかなと思っています。ま、それよりもWMTに登録しないのはありえなくて、1サイトずつアカウントを分けるのも非効率的だから1つにしている、というのが大きな理由ですが。
WMTやGoogle+に登録している同一管理者のサイトが、評価されるような時代が来ればいいなと思っています。著者情報の検索結果への表示は無くなってしまいましたが・・・
いずれにしても、Googleのツールは有用だと思う人は使えばいいし、有用だと感じない、芋づるが怖いという人は使わなければ良いと思います。Googleのツールを使えば順位が上がる、下がるということはありません。