ホワイトハットSEOサイトでも順位下落やペナルティはある
アフィリエイトサイトを作る際に、ホワイトでやるかブラックでやるかという事がありますが、ホワイトでも突然、検索順位が落ちることはあります。
Twitterを見ていても、ホワイトなのに飛んだ!ホワイトなのにペナルティを受けた!というツイートを良く見かけます。
その多くが、自分ではホワイトだと思っているだけで実はホワイトではないというケースだと思いますが、ホワイトでも大きな順位変動は起こります。特に複合ワードやサブページは、ホワイトであっても順位は変動しやすいです。
ホワイトでも飛ぶ理由
- 自演リンクによるリンクペナルティ
- ネガティブSEOによるリンクペナルティ
- 低品質コンテンツによるペナルティ
- アルゴリズムによる評価の変化
- 記事をパクられることによる評価低下
- Googleのミス
リンクペナルティ
ホワイト=自演リンクなしと思っている人も多いですが、Googleがガイドライン違反だと言っているのは、リンクジュースを送る目的で張られるリンクなので、全ての自演リンクがNGなわけではありません。
自分で自分のサイトを紹介するのは普通のことです。ただ、自分ではOKだと思っている自演リンクが、GoogleからみたらNGということもあるので、当然自分が張ったリンクが原因でペナルティを受ける可能性はあります。
また、第三者が順位を落とすために行うネガティブSEOにより、リンクペナルティを受ける可能性があります。これは最近良く聞くようになっています。
ネガティブSEOではないにしても、Google公式ブログで取り上げられていた「リンク プログラムによるガイドライン違反について」に書かれているように、対象サイト以外へのリンクを混ぜて自然なリンクに見せるケースでやられることもあります。
Googleは、ネガティブSEOで順位が落ちることはまずないと言っていますが、手動ペナルティが実施されるようになってからは、十分その可能性はあります。特に、自然リンクが付いていないサイトはリスクが高いです。
低品質ペナルティ
Googleの手動ペナルティは被リンクだけではなく、価値のない質の低いコンテンツ(実質のないコンテンツに対するペナルティ)があります。
アフィリエイトサイトは、このペナルティを受けている人が多いと思います。私自身、このペナルティは受けたことがないので、どれくらいのレベルのサイトが受けるのかはわかりませんが、ウェブマスターフォーラムなどの報告を見ていると、そりゃそうだろというサイトばかりです。
全て自分で書いたオリジナル記事でも当然ペナルティを受けることがありますし、外注記事であれば尚更ペナルティを受ける可能性は高まります。このペナルティを受けた場合、普通の感覚を持った人にチェックしてもらうのが良いと思います。
私も含めアフィリエイターは、普通の感覚を持っていませんので、友人や家族などサイトを作ったことがない人に、自分のサイトであることを告げずに見てもらうのが良いでしょう。すぐに問題点が見つかるかもしれません。
いずれにしてもこれらのペナルティを受けた場合、Googleのガイドラインに違反しているということですので、サイトがホワイトではなかったということですね。Googleの間違った捕獲もあり得ますが、多くの場合、どこかに問題があるはずです。
なお、黒いリンクを張っている場合、それほど品質が低くなくても低品質ペナルティを受けることがあります。これは、そんな濃いリンクを受けるほどの価値がないということなのかもしれません。
アルゴリズムによる評価の変化
Googleはアルゴリズム更新を頻繁に行っていますので、それによりサイトが受ける評価が変われば、順位も変動する可能性があります。
ページレイアウトアルゴリズムに引っかかることもあります。アフィリエイトサイトの場合、必然的にサイト内に広告が貼られますので、こういったアルゴにかかる可能性は十分考えられます。
全く自演リンクしてない状態で、ネガティブSEOも受けていないのに、順位が落ちることは珍しくありません。順位が落ちるとペナルティを疑う人が多いですが、単に評価が落ちただけということもあります。
手動ペナルティ以外で順位が落ちた場合、何が原因なのか把握するのが難しいですが、やるべきことは、サイトの問題点を洗い出して修正することです。
アルゴ更新でなくても、そのサイトやページが公開されてからしばらく経つと評価が落ちることがあります。短時間にリンクを集めたサイトやドメイン評価が高いサイトで、公開後すぐに上位表示した時に、その後継続的にリンクが付かなくて徐々に落ちていくケースも多いです。
注目している人が多い某有名ホワイトサイトの検索順位です。公開直後は上位表示していましたが、ズルズルと順位が落ちていますし、ぶっ飛んでいるのも確認できます。(私のサイトで良い例が無かったもので・・・)
継続的なリンクが付いていない場合、こういった形で順位が落ちていくケースは珍しくありません。ただ、これはペナルティではなく、過剰評価されていたか、他サイトの評価が上がったということなのでしょう。
記事をパクられることによる評価低下
中古ドメインにパクられた影響での低品質ペナだった。自分のサイトが完全にオリジナルなのに他のドメインが高いからってそっちを評価するのはどうかしてる(; ˘ω˘ )
— ハイオク-黒鋼鉄- (@haioku_metal) 2014, 9月 11
記事をパクられたとしても、自分のサイトのドメイン評価が高ければ多くの場合、あまり問題はないのですが、ドメイン評価が高いサイトにパクられるとやっかいです。
NAVERまとめやバイラルメディアに丸パクリされるケースや、中古ドメインサイトにパクられるケースなどが考えられます。
Googleは、その記事がインデックスされた日を把握していて、早くインデックスされた方を評価すると言っていますが、実際にはドメイン評価が高いサイトには負ける事も多いです。
1記事だけならまだ良いですが、サイト内のほとんどのページをパクられた場合、自分のサイトがインデックスから消える可能性があります。また、オリジナルコンテンツがないコピーサイトと判断されれば低品質ペナルティの可能性もあります。
Googleのミス
Googleのミスで順位が落ちることもあります。時にはサイト全体の順位が落ちて、アクセス数がほぼゼロになることもあります。
ペナルティを受けた!と思いがちですが、Googleのミスの場合、1~2ヶ月すると元に戻ることが多いです。ドメイン取得後1年以内の比較的若いドメインだと発生しやすいです。
これは知り合いのサイトのアクセスデータですが、突如クエリとアクセス数が激減していますが、1ヶ月半ぐらいで一気に戻しています。
自演リンクをしていますが、育ったドメインからの関連性がある意味のあるリンクなので、ペナルティを受ける可能性は低くWMTに警告は来ていませんでした。リンクはそのままで、サイトを軽く修正して放っておいたら元に戻りました。
壊滅的なアクセス減になった場合、ほぼ100%の人が、何かしらの対策を行いますので、その対策の結果アクセスが戻ったのか、自然に戻ったのかを判断するのは難しいですが、何もしなくても戻ることもあります。
手動ペナルティが来ていないのに、明確にアクセス数が減少した時は、サイトを見直すチャンスです。広告過多になっていないか、内容が薄いページがないか、ゴミページがないか、大量の重複コンテンツがないかなどをチェックしましょう。
自演リンクしていないとしてもネガティブSEOの可能性はありますので、サイトの修正と共に、被リンクもチェックしておきましょう。
一通り修正して、もうやるべきことがないということであれば、あとは待つだけです。2~3ヶ月待ってみましょう。3ヶ月経っても元に戻らない場合、Googleのミスではない可能性が高いです。あと、何度も同じようにアクセスが減る場合、サイトが問題を抱えている可能性が高いです。
ホワイトってなんだ?
ホワイトの定義は人によって違いますが、Googleのガイドラインに違反していないかを基準にするとわかりやすいと思います。Googleの土俵で戦っているわけですから、GoogleがNGと言ったらNGです。
自演リンクしていなくても低品質ペナルティを受けてしまったら、基本的にはブラックということですね。厳密に言えば、順位チェックツールを使うこともガイドライン違反なので、SEOを知っている人でホワイトな人なんてほとんどいませんが・・・
定義は良いとして、手動ペナルティを受けないという視点で考えると、誰が見ても良いサイトだと感じるサイトでペナルティを受ける可能性は低いです。「ホワイト=自演リンクなしのオリジナル記事のサイト」だと思っている人も多いですが、その記事が全く価値がないものであれば完全オリジナルでも低品質ペナルティを受けることはあります。
特に、自分に知識がない分野のサイトで、外注記事を使っている場合は危険です。知識がない分野の記事の良し悪しを判断するのは難しいです。良い記事のように思えても、知識がある人が見たらゴミということもあります。
重複チェックをしていて問題なしと思っていても、その外注さんが、過去に似たような記事を書いていることもあります。文章的に一致していなくても内容的に一致している場合、重複コンテンツやパクリ記事と判断される可能性があります。
自分で勉強して精魂込めて書いた記事で、品質系のペナルティを受けることはまずないと思いますが、完全オリジナル記事ということだけではペナルティを受ける可能性はあります。
文章自体に問題はなくても、デザインや見せ方、広告の貼り方で低品質になる可能性もあります。どこに問題があるのか分からない品質系のペナルティは、やはり普通の感覚を持っている複数の人にチェックしてもらうのが良いと思います。