WordPressでトップページを固定する時は重複に要注意!?
SEOでは、ゴミページは削除もしくはnoindexというのが基本ですが、実際には自分でゴミページを判断するのは難しく、やり方を間違えるとマイナスになってしまうので、やらない方が良いこともあります。
また、重複ページ=悪(ペナルティ)ではありませんので、重複ページについてそこまで神経質になる必要はありません。
今回の話は、それを前提にご覧頂けると幸いです。
【追記 2014/06/29】
全サイトの2ページ目以降にnoindexを挿入しました。
トップページを固定すると発生する重複
当サイトのように、WordPressサイトでトップページを固定している人は多いと思いますが、その場合に、始めはブログのように記事を更新しつつ、ある程度記事が貯まった時点でトップを固定した場合、トップページの重複ページが大量に発生します。
これですね。
当サイトであれば、「site:http://afi8.com/page/」で検索をかけるとわかります。このページは全てトップページの重複ページです。
なぜこんなことが起こるかと言うと、通常のブログであればページ送りなどのリンクがあり、その先に続くページは異なるのですが、トップページを固定した場合、そのページが全て同じページになります。
私のサイトの作り方は、始めに記事を投入しまくり、その後トップページを作るので、全てのサイトがこの状態になっています。
- http://afi8.com/page/5/
- http://afi8.com/page/17/
- http://afi8.com/page/21/
- http://afi8.com/page/39/
このようなページが対処する前は20ページほどありました。トップを固定したのは、もう何年も前になりますが、インデックスは残っていました。今は全てインデックス削除されています。
トップページを固定したことで、「/page/」にアクセスするためのリンクが無くなっています。
4ページぐらいであれば特に問題はないのかなと思いますが、トップページを固定する前に投入した記事数が多いと、凄いことになります。
55件の重複です・・・
対処した後のキャプチャなので、これでも少し減りました。
この件数は、トップページに何件表示しているかで変わってきます。
設定⇒表示設定⇒1ページに表示する最大件数
この件数が少なくページ数が多いサイトは、大量の/page/が作られていきます。
さすがに数十件、ヘタすると100件を超えるトップページの重複はヤバくないか?ということで、1ヶ月ほど前にnoindexを入れることにしました。
この状態は、たかぽんさんに指摘されるまでヤバさに気づいていませんでした。重複が発生しているのは知っていましたが、特に問題ないでしょと思っていました。
実際、問題ないのかもしれませんが、仮にそうだとしても、意味のない100ページの重複とか気持ちが悪いので、同じ状態の人はnoindexを入れた方が良いかもしれません。
対処を行う前に
まず、今回対処する必要があるサイトは、「始めはブログのように記事を投稿し、あとでトップページを固定したサイト」です。
今でも普通にブログの形式をとっているサイトは、noindexを入れる必要はありません。2ページ目移行の/page/が重複ページでないのなら、noindexは不要です。
また、トップページを固定している場合でも、ページ送りが存在し、2ページ目移行が完全な重複ではない状態であれば対処の必要はないと言えますが、ケースバイケースとも言えます。
私のサイトを例に挙げると
対処の必要あり:http://www.seotemplate.biz/page/2/
対処の必要なし:http://www.jweb-seo.com/blog/wordpress/page/2/
対処の必要あり?: http://rensabanet.com/page/2/
トップを固定していないブログは対処する必要がありません。
レンサバはトップを固定していますが、その下に新着記事がありページ送りもあります。この場合、判断が難しいですが、私はnoindexを入れました。
トップ固定+ページ送りありの場合は、重複している部分の量などを考慮して、自分で判断しなければなりません。
対処法
対処法は簡単です。
<?php if ( is_paged() && ( !is_category() || !is_archive() ) ):?>
<meta name="robots" content="noindex">
<?php endif; ?>
これをhead内に記述すると、2ページ目以降にnoindexが入ります。カテゴリーとアーカイブの2ページ目以降には入りません。タグを使っている人は、!is_tag()を追加してもOKです。
<?php if (is_paged()): ?>
<meta name="robots" content="noindex">
<?php endif; ?>
こうすると、カテゴリー、アーカイブ、タグなどトップページ以外の2ページ目以降にも全てnoindexが入ります。カテゴリーなどの2ページ目以降が、インデックスされていなくても特に問題はないと思います。nofollowを入れなければリンクは渡りますしね。あくまでインデックスの話です。
今回のnoindexタグの入れ方は、地蔵さんに教えてもらいました。ありがとうございます。
「noindex,follow」と記述しても良いですが、followは入れなくても大丈夫です。何も記述しなければ自動的にfollowになります。
このページからのリンクには、リンクジュースすら渡す必要ないだろというページには、nofollowを入れますが、私自身ページ全体のリンクに対してnofollowを入れることはまずありません。
All in One SEO Packを使っている人は、「Use noindex for paginated pages/posts:」にチェックを入れても同じ状態になります。
noindexの挿入は、良くわからない人はやらないでください。何かの間違いで、必要なページにnoindexを入れてしまったら大問題です。
noindexの確認
noindexを入れたら、/page/にnoindexが挿入されているか確認して下さい。
ソースを見ても良いですが、アドオンを使うと簡単です。
私が使っているのはこれですが、noindexが確認できる拡張機能ならなんでもOKです。
Firefox版は、こんな感じです。noindexやnofollowが入っていると赤くなります。Firefoxの下にバーを表示するためにThe Addon Barも必要になります。
こちらはChrome版、noindexがtrueになっていればOKです。
Fetch as Google
noindexを入れられたら、Google Search ConsoleでFetch as Googleを行います。
こんな感じで、インデックスされてしまっている/page/をひたすらFetch as Googleしていきます。
トップページを固定しページ送りが無い場合、noindexを入れても、そのページヘ辿るリンクがないため、Googleがnoindexに気づかずインデックスし続ける可能性があります。
あとは、数週間~1か月経過して、まだインデックスされているページがあったら、再度Fetch as Googleを行います。私の場合、Fetchしても1か月以上インデックスが残っているページもありました。
これで評価が上がったのかどうかを確認するのは難しいですが、私は、毎日noindexを入れたページのインデックス削除状況を確認していました。
サブキーワードの順位が良い方向に変動した時に、ちょうど対処したページが大量にインデックス削除されました。偶然かもしれませんし、noindexを入れた効果なのかもしれません。
メインキーワードには変化はありませんでした。大量の重複が発生している時点でも、メインキーワードはそれなりの順位にいたので、そもそも何のマイナス要素もなかった可能性もあります。
ただ、今回の対処を行うデメリットが無いので、この記事を見て意味を理解し、自分で対処できる人は、やってみても良いと思います。
【追記】
この記事からリンクを張ったおかげか、当サイトのトップページの重複が無くなりました。
ただ、0になっても、突然復活する時があるんですよね。経過を見守ることにします。ちなみに同じような状況のサイトが、あと10個あります・・・