ブラックSEOのリスクとホワイトSEOのリスク
アフィリエイトを行う上で、良く議題に上がるのがブラックハットSEOとホワイトハットSEOです。
言葉の定義が難しいですが、ブラックSEOは、Googleのガイドラインに違反しているSEOで、ホワイトSEOはガイドラインに違反していないSEOで、主に被リンクにおける部分のことを指します。
ブラックとホワイトの話をすると、どちらにしても叩かれるのでアレなのですが、どちらが良い悪いということではなく、自分にあった方を選べば良いと思います。
ブラックSEOもホワイトSEOも、どちらもリスクがあります。リスクの種類が違うだけです。何をリスクと考えるかはその人次第です。
ブラックSEOとホワイトSEOを比較
ブラック | ホワイト | |
---|---|---|
時間 | 早い | 遅い |
報酬 | 多い | それなり |
必要経費 | 多い | 少ない |
技術力 | 必要 | ほぼ不要 |
作業量 | それなり | 莫大 |
安定感 | ない | ある |
ペナルティ | 被リンク、品質 | 品質 |
精神力 | 必要 | 必要 |
ビッグワード | 上位表示可 | 上位表示不可 |
アクセス数 | 爆発 | 積み上げ |
どちらもやり方によって変わってくる部分がありますが、大雑把にまとめるとこんな感じになります。あくまで個人が自分の力でやる場合です。お金を使って良質なコンテンツを作るホワイトの場合、報酬や必要経費は多くなります。
改めて比較してみると、「時間と労力と精神力が必要で、報酬がそれなり」とか、ホワイトやる気しないっすね。でもこれが現実なのです。ホワイトを推奨する人は多いですが、実際にホワイトで成果を上げるのは簡単ではありません。自分でやってみるとわかります。
ま、それでもホワイトアフィリエイターは存在します。ホワイトで稼いでいるアフィリエイターを。プロホワイターと呼ぶようです。(嘘)
ちなみに、私も今は中古ドメインの利用やサテライトサイトの作成をやめて、ホワイト化しました。でも始めから完全ホワイトというのはお勧めしません。道が果てしなすぎて途中で挫折します。
ブラックだからサイトの質が低い、ホワイトだからサイトの質が高いというわけではありません。高品質なブラックSEO実施サイトもありますし、ゴミみたいなホワイトSEO実施サイトもあります。
ブラックとホワイトを両立できないこともありませんが、完全ブラックで成果を上げた人が、完全ホワイトに移行するのはかなり難しいでしょう。
以下、それぞれの項目について、簡単に説明していきます。
どちらも、個人アフィリエイターが行う普通レベルのサイトの話です。これからアフィリエイトを始める人が対象なので、豪腕アフィリエイターからの「それ違うっしょ」という意見は受け付けていません。
時間
ブラックSEOは、技術力と資金力があれば、すぐにでも成果が出せる可能性があります。
ブラックSEOであれば1年以内に月100万円の報酬が得られる可能性があります。ホワイトでは月100万円の報酬を得るまでに、通常は数年かかると思います。
ただ、SEOやアフィリエイトの知識が無くて、サイトも持っていない人がゼロからアフィリエイトをスタートさせる場合、ブラックSEOでも知識と経験を積む時間が必要なので、時間はかかります。
結局時間はかかります。それがアフィリエイトです。誰にでも簡単に稼げる方法はありません。
経費
ホワイトSEOの場合、ドメイン代やサーバー代の費用を除き、ほとんどお金をかけずに実践することができます。
ブラックSEOの場合、中古ドメイン、外注記事、複数のサーバー、ツールなどに経費がかかってきます。
このへんもやり方次第な部分が大きいですが、ブラックSEOの場合、メインサイト以外の部分でお金がかかってきます。
報酬
ブラックSEOで得られる報酬は、爆発的です。月1,000万円以上の報酬を得ているアフィリエイターのほとんどがブラックSEOを実施しています。
ホワイトのみで月1,000万円オーバーというのは聞いたことがありません。そもそも完全ホワイトな人が少ないのですが、ホワイトで爆発的な報酬を得るのは難しいでしょう。
技術力
ブラックSEOで成果を上げるには、技術力が必要です。知識+経験+適応能力が求められます。
ホワイトSEOは、普通にサイトを作るだけです。サイト制作のスキルは必要ですが、それ以外の技術力は不要です。
作業量
ブラックでもホワイトでも作業は必要ですが、作業内容が違います。
ブラックの場合、被リンクの構築が主な作業になります。サテライトサイトの中身は、外注記事を使うのが一般的です。
ホワイトの場合、作業のほとんどが記事作成になります。ロングテールキーワードでアクセスを集めるのが基本になりますので、記事を書きまくることになります。
ただ、実際にはブラックでも、メインサイトはがっつり作りこんでいる人も多いです。がっつりサイトを作り、しっかり被リンクを当てるようなイメージです。
ブラックでも、数日~数週間だけ上位表示できればOKという感じで、強烈なやり方で取り組んでいる人と、できるだけ長く上位表示できるように、サイトを作りこんで地道にリンクを当てていく人がいます。
安定感
ブラックは収入を安定させるのが難しく、ホワイトは収入が安定しやすい傾向があります。
ブラックの場合、Googleからペナルティを受けて、報酬が激減する可能性があります。ただ、しっかりリスクヘッジしておけば、稼ぐサイトが変わるだけで、収入はある程度安定させることができるかもしれません。
ホワイトの場合、被リンクペナルティを受ける可能性が低く、収入が安定しやすいです。ただ、最近Twitterなどを見ていると、ホワイトアフィリエイターが、アクセス激減、収入激減しているのを見かけます。
サイトがそれなりの品質を保っていれば、ホワイトでアクセス数が激減することはあまりないはずですが、ホワイトSEOであれば絶対に安定するわけではありません。
ペナルティを受けなくても順位が落ちることは大いにあります。検索順位は相対評価ですので、もっと良いサイトが出てくれば簡単に抜かれます。
ペナルティ
Googleのペナルティと言えば、被リンクペナルティと品質ペナルティが有名です。
ブラックの場合、被リンクペナも品質ペナも受ける可能性があります。ホワイトの場合は、被リンクペナを受ける可能性はほぼないですが、品質ペナを受ける可能性はあります。
自称ホワイトな人のサイトが、アクセス激減というケースの多くが品質ペナだと思います。Search Consoleに警告が来る品質ペナ以外にも、アルゴで捕獲されているケースもあるでしょう。
精神力
ブラックでもホワイトでも、どちらも精神力が必要です。
ブラックの場合、Googleにぶっ飛ばされる可能性があるので、何度倒されても起き上がる精神力が必要です。
ホワイトの場合、成果が出るまでに時間がかかりますので、忍耐力というか折れない心が必要です。
ビッグワードでの上位表示
ビッグワードで上位表示したいのであればブラックSEOがお勧めです。完全ホワイトで、ビッグワードで上位表示させるのは現実的ではありません。(お金と手間と時間を掛ければ不可能ではありません)
強いドメインからのリンクと、拡散力のあるソーシャルアカウントがある人が、質の高いサイトを作れるのであれば、ホワイトでも可能性はあります。
アクセス数
アクセス数は、ブラックでもホワイトでも集められますが、ブラックの場合、ビッグワードの上位表示などによる爆発力があります。
ホワイトの場合、地道にページを増やし、ロングテールのアクセスを拾うのが基本になります。
がっつりサイトを作り込み、ブラックSEOするのが最強という意見もあります。ビッグワードの上位表示+ロングテールのアクセスが集められれば良いのですが、これで安定させるのはかなり難しいと思います。
真っ白な人なんてほとんどいない?
ブラックとホワイトの話をしておいてなんですが、実際に純度100%の真っ白な人はほとんどいないと思っています。
ホワイトを推奨する人や、自分がホワイトだと思っている人は多いですが、ホワイトと言いつつ、はてブで2ブクマ以上自分で付けたり、知人に頼んでブクマしてもらっている人もいます。
ツイート数を増やすために、公式RTや非公式RTして水増ししている人もいます。たとえば、誰かが自分のサイトについてツイートしてくれた時に、公式RTしつつ、非公式RTで意見を述べたりお礼を言ったりすれば、それだけで3ツイートです。
さらに、そのサイト専用の別アカウントを持っていれば、1つのツイートに対して、(公式RT+非公式RT)×2で5ツイートまで増やすことができます。
Facebookもそうですが、ソーシャルボタンの数字は、多いほど拡散しやすくなりますので、数を水増ししている人は意外と多いのです。悪質な人だと、自然なツイート数が増えた所で、水増し分を消したりします。
Facebookの場合、いいね!した人がわかりづらいので、水増しもやりやすいと思います。(いいね!数1000を5分で自作自演する方法)
NAVERまとめやYahoo知恵袋などで、優良サイトと共に自分のサイトを紹介している人もいます。
果たしてこれらの行為をしている人たちがホワイトなのでしょうか。どういうわけか、こういった事をしている人の中にも、自分がホワイトであると思っている人もいるのです。その人の基準は良くわかりませんが、少なくともホワイトでは無いだろと感じます。
Googleも全ての自演リンクが黒と言っているわけではなく、関連性があったり、必然性があれば、ある程度までは許容しています。ただ、端から見たら、そのリンクはアウトでしょ、それどう見てもリンクファームでしょ、という感じになっている自称ホワイトハッターのサイトもあります。
アフィリエイトサイトの場合、なおさら真っ白で成果を出すのは難しくなります。特に、初期段階では、何かしら黒い事にも手を染めなければいけない事も出てくるでしょう。
ブラックSEOでないと成果が出せないというわけではありませんが、完全真っ白で成果を出すのは思っている以上に難しいことは、知っておいたほうが良いと思います。
ボレの知る限り、ホワイトホワイト言ってる人って、 1.パシ潤氏の言うとおりホワイト言ってるくせに実はホワイトではない 2.「ホワイトハットしてる」んじゃなくて「単に何もやってない」 にほぼすべて分類される。よって真のプロホワイターにはまだお目にかかったことがない。
— 牛角@孤独のRunaway (@gokaku_go) 2014, 4月 6
たしかに、真っ白な人の中には、何もしてないケースも含まれますね。
SEOって何よ?という人や、単にブログで日記を公開しているような人は、真っ白な人も多いです。
サイトから何かしらの成果を出す以前の人の中には、真っ白な人もいます。ホワイトハットSEOというか、それ、まだSEOのスタートラインにすら立ってないじゃないかというやつですね。