Googleのページレイアウトアルゴリズムの過剰な広告量とは
Googleは、ファーストビューの広告量が多かったりコンテンツまでの距離が遠いサイトの評価を下げるページレイアウト分析アルゴリズムを採用しています。
アフィリエイトサイトの場合、広告を貼る事になりますので、このアルゴリズムの影響が気になる所です。以前、当ブログでもタイトル下のAdSenseについて触れています。
記事でも書いているように、アクセス数が減った原因がページレイアウトアルゴの関係のような気がしたことと、コンテンツの前に広告があることでユーザーの信頼度を下げることに繋がることから、タイトル下AdSenseは廃止しました。
その後、AdSenseを外しても特にアクセスアップは見られませんでしたが、大幅な収益ダウンも見られなかったためそのままにしていました。
前置きが長くなりましたが、タイトル下に広告があるぐらいでは、ページレイアウトアルゴには引っかからないようです。SMXというイベントの中でGoogleのマット・カッツ氏が答えています。
過剰な広告量の基準は?
例えば、Googleの検索結果画面を例にとろう。検索キーワードを入力して開く検索結果ページには、自然検索結果と複数の Google AdWords 広告が表示される。たとえば筆者のデスクトップPC(画面サイズは 1600x1200)で「保険」と検索すると、保険関連の広告は全部で11個も表示される。これはまさに「広告過剰」であり、Google は自らの検索結果にペナルティを科さなければならないのでは?
会場でダニーサリバン氏がジョークでMatt Cutts氏に質問を投げかかけたところ、Matt Cutts氏は真面目に回答した。同氏は、仮にGoogle検索結果ページがインデックスされたとしても、ページレイアウトアルゴリズムは発動しないだろうと回答。つまりGoogle の検索結果に示されるような程度の広告と情報の割合であれば問題がないとのことだ。
SMXでは、あまり重要なアナウンスはありませんでしたが、このページレイアウトアルゴの件は、個人的には重要でした。
SMXの主なニュースについては、SEMリサーチさんのSMX Advanced Seattle 2013 Googleからの発表・ニュースまとめでまとめられていますので、SEOをやってる人は目を通した方が良いと思います。
日本語で「保険」と検索した時の検索結果ページですが、こちらも11個の広告が表示されています。1280×1024だと自然検索のページが2つしか表示されませんが、これぐらいなら問題ないということなのでしょう。
単純にファーストビューの広告が占める割合や、広告の数で決まるわけではないと思いますが、一般的に見られるサイトの広告量や配置であれば気にする必要は無さそうですね。
AdSenseサイトで、ヘッダーにビッグバナー、タイトル下とサイドバー上にレクタングルを設置している人もいますが、これでも許容範囲なのかもしれません。ただ、上部の過剰な広告はAdSenseのポリシー違反になる可能性もありますので注意です。
AdSenseチームは、ファーストビューに大きめの広告を載せることを勧めてきますが、ページレイアウトアルゴがあるので、載せるのを躊躇していた人も多いと思います。特にタイトル下については、コンテンツを下に追いやりますので気になる所ですが、それだけでマイナスの影響になることはなさそうです。
ただ、AdSenseのようなクリック保証型の広告ではない広告をファーストビューに張っても成果は発生しにくいですし、ユーザーに与える印象は良くありませんので、SEO的にOKだとしても、やはりファーストビューに広告はあまり載せたくないですね。
【追記 2013/6/20】
海外SEOさんでも同じ話題について触れられています。
マット・カッツからの重要発言×5+1 from SMX Advanced 2013
検索結果ページがインデックスされることはない。
仮にインデックスされたとしても、検索結果と広告の比率を適切に保っている。広告エリアのしきい値を設定している。広告チームがエリアを広げようとした際に却下したことがある。広告が出ているのはごく一部の検索結果に過ぎない。サイト内のすべてのページを見て判断している。1ページだけではない。
確かに広告量という問題の前に、検索結果ページはnoindexになっていて、広告が全ての検索結果に表示されているわけではないという部分は重要ですね。