検索ユーザーが求める物や情報の提供とアフィリエイト
アフィリエイトサイトにSEOで集客を考える場合、キーワードが重要になってきます。私の場合、特定のキーワードの順位を上げるようなSEOはやっていないのですが、本当はやった方が良いでしょう。
やった方が良いというか本来やらなければいけないことですよね。キーワードの探し方としてはキーワードツールを使っている人が多いと思いますが、ツール以外で見つかるキーワードが重要だと思っています。
どこでキーワードを見つけるかは人それぞれで良いと思いますが、キーワードには、すぐに購買に繋がるものとそうでないものがあります。
検索エンジン経由のユーザーが求めるもの
検索エンジンでキーワードを打ち込む人は、何かしらの悩みや問題を抱えている人です。その問題を解決するための答えを示すことが出来れば、そのユーザーは商品を購入してくれる可能性があります。
- お目当ての物が決まっている人
- 問題を解決できる物を探している人
- 物ではなく情報を探している人
これは個人的な検索ユーザーの分類です。2と3は同じ分類に含まれそうですし、4つ目として問題がありそうだという事に気づいている人や、問題があるのに本人は気づいていない人という項目もあります。
この辺の話は、「心理的段階に応じたSEOとリスティング広告の併用」や「検索意図で分類する3つのクエリのタイプの違いとその内容」が参考になると思います。
とりあえず今回は、私の分類で3つのユーザータイプについて考えてみます。
1. お目当ての物が決まっている人
お目当てのものが決まっている人は、ブランド名や商品名などで検索します。保険で言えば「アフラック 医療保険」「保険市場」「県民共済」などのことです。検索エンジンではなくアマゾンや楽天でも同じことですね。買う商品が決まっている人は、その商品ページを表示するためのキーワードを入力します。
ブランド名キーワードでのSEOやリスティングは、このユーザー層を狙うものです。当然公式サイトが1位にいますので、2位や3位を狙うことになります。ブランド名キーワードは10位や5位では厳しいかもしれません。特に上位をアフィリエイトサイトが独占しているキーワードでは、10位とか全く意味が無いですね。
特定の商品を探しているユーザーは購買意欲が高いので、そういったユーザーを集められれば成約率が上がります。ただ、そういったユーザーを集めるのは難しくライバルサイトも多いので苦戦するかもしれません。
また、広告主としては、ブランド名でSEOやリスティングしているサイトを良く思わないでしょう。特にリスティングについては禁止している広告主が多いです。さらに、ブランド名SEOには、そのブランドや商品がアフィリエイトを終了した時に収益がゼロになるリスクがあります。
ブランド名にもロングテールキーワードがありますが、絶対的な検索数が少ないので、ブランド名SEOをメインでやっていくのはやめた方が良いと思います。ブランド名SEOをやる場合でも、サイトを丸ごとその商品にするのではなく、ディレクトリやページで区切るのが良いでしょう。ディレクトリや下層ページでも意外と上位表示できるものです。
2. 問題を解決できる物を探している人
次に購買意欲が高いのが問題を解決できる物を探しているユーザーです。保険で言えば「保険 無料相談」「保険会社 資料請求」「学資保険 返戻率」「おすすめ 個人年金」「がん保険」などで検索するユーザーです。
保険の選び方としては、「一括資料請求」「FPの無料相談」が2大柱になりますが、最近は、ネットで選び方を学んで、「自分で保険会社のHPから直接申し込み」というケースも多くなっているようです。
「学資保険 返戻率」には、返戻率って何?と思っている情報を探しているユーザーも含まれますが、多くは返戻率の高い学資保険を探しているユーザーだと思います。「がん保険」には、がん保険って何?というユーザーや、医療保険とがん保険の違いを知りたい人なども含まれますが、がん保険に入ることを決めていて、良い商品を探しているユーザーもいることでしょう。
ブランド名以外のキーワードでは、キーワード数が少なくなるほど色々なタイプのユーザーが含まれる事になります。「生命保険」と「終身保険 予定利率 高い 65歳払済」では、全くユーザーの購買意欲が違いますよね。
このユーザー層も比較的購買意欲はあるのですが、上手く誘導しなければなりません。ただ、検索数で言えば1のユーザーよりは断然多いので、チャンスは広がります。ロングテールSEOも無限にありますよね。
その人の悩みが深いほど購買意欲は高くなります。アフィリエイトでも悩み系キーワードは稼げると言われていますが、キーワードを選ぶ際に、悩んでいる人が入力しそうなキーワードという視点はとても重要になってきます。
3. 物ではなく情報を探している人
検索ユーザーで最も多いのが情報を探している層でしょうか。保険で言えば「保険 選び方」「保険 見直し」「医療保険 必要性」「医療保険 女性保険 違い」「教育費 積立」「大腸がん 治療費」「骨折 入院 費用」「東京 病院 口コミ」など、色々なキーワードがあります。
情報を探しているユーザーの中でも、良い商品があれば購入する人もいれば、完全に無報だけを求めている人もいることでしょう。私のサイトは基本的に情報サイトなので、このユーザー層の訪問者が多いはずです。
たとえば「保険 選び方」の場合、そのユーザーが、選び方のコツを知りたいのか、資料請求を求めているのか、無料相談を求めているのかは分かりません。そのユーザーが抱える問題を解決する手助けが出来れば成約に結びつく可能性があります。
この層のユーザーは、情報を得ただけで満足して帰ってしまう人がほとんどだと思いますが、絶対的な検索数が多いので、最もアクセスは集めやすいと言えます。私自身が検索ユーザーになる時も、情報のみを探している事が多いです。ただ、それでも時々商品の購入に至ることがあります。
情報を探しているだけで全く購買意欲は無かったのに、そのサイトに訪問したことで、何の迷いもなく商品を購入することがあります。これは人間の心理としてなかなか面白いなと感じます。その人の考えや行動を一瞬にして変えてしまうサイトってのは凄いですよね。
まとめ
今回何が言いたかったのかということですが、検索ユーザーにも色々な種類がいるという事と、購買意欲が低いユーザーにも商品を売ることはできるということです。サイトのブランディングがしっかりできていれば、今は必要ないけどいずれ必要になった時に、再訪問してもらえるかもしれません。
こんなゆるい考え方だから収益の方も停滞しているのかもしれませんね。でも、それで良いのかなとも思っています。自分にとってストレスが無い方法でやっていくのがアフィリエイトを続ける秘訣です。
自分が訪問したいと思うような情報サイトを作って、訪問者のほんの一握りの人たちが商品を購入してくれればそれで十分です。時間や労力的に全く合わないのですが、現時点ではこのやり方で良いと感じています。