AdSenseコードの改変と広告表示回数の水増しについて
【追記 2013/6/5】
レスポンシブデザインやABテストにおけるコード改変が正式に認められるようになりました。
»AdSense公式ブログで収益に関係する重要なアナウンスが2点
先週、とあるサイトでレスポンシブデザインに対応するために、AdSenseの広告サイズを自動的に切り替えるJavaScriptが紹介されていました。海外記事で紹介されていた手法の紹介記事だったのですが、AdSenseコードを改変するやり方だったので、ポリシー的に大丈夫なのかな?という事が気になりました。
結論としては、ポリシー違反になるようなので、あえてその記事は紹介しませんが、コード改変については、AdSenseでよくある質問の一つです。
基本的にAdSenseコードの改変については認められておらず、Googleの公式コメントとしては以下のようになっています。
いかなる理由でもお客様が広告の動作および AdSense コードを変更することは許可しておりません。
どのような理由があってもコードは変更しちゃだめ!ということですね。
レスポンシブデザインの広告切り替えについても、ウェブマスターフォーラムの方で、Googleの中の人が回答しています。(レスポンシブ・ウェブデザインについて、具体的なケース対応)
ただ、一つ例外があってABテストではコードの改変が認められています。
なぜ、ABテストの場合だけ改変OKなのかわかりませんが、例外があることによって場合によっては改変OKなのかなと思ってしまいますよね。
ただ、レスポンシブデザインの件については、プログラムポリシーができた当時は、レスポンシブデザインという概念が無かったか、一般的では無かったと思いますので、今後OKになる可能性もあるのかもしれません。ないか?
AdSenseの表示回数を水増しする行為
今回のレスポンシブデザインのAdSenseコード改変について、バズさんからコメントを頂きました。
コード改変はNGだけど、改変せずに状況に応じて取得するAdSenseコードを変更するような形で利用する分には問題無いだろうとのことです。
2つ目と3つ目のコメントは、こういった事をやる時に、AdSense広告の表示回数の水増しがあると別の違反になるという話です。
AdSenseではインプレッション(表示回数)を増やす行為を禁止しています。トラフィックエクスチェンジの利用はもちろんですが、ブラウザのリロードで表示回数を増やすのもNGです。自動更新ページにAdSenseを張っているサイトを見かけますし、PVが多いサイトだとバレない可能性が高いと思いますが、ダメ!ということです。
同じように、1ページ表示する際にAdSenseコードを複数回呼び出すのは違反になるだろうということです。だろうというかNGなのですが、ポリシー違反の話はどうしても、だろうという表現になってしまいますね。
広告の表示回数を増やした所で、報酬にはならないのですが、RPMに影響を与えますし、スマートプライシングにも影響を与えると言われています。基本的に表示回数が多い方が収益は伸びます。
AdSenseの担当者が付く条件も収益ではなく、PVとなっていることからもAdSenseにおいて表示回数はとても重要ということになります。表示回数の水増しは一発退場の対象となりますのでご注意ください。
AdsenseJPからの回答
記事を書いた後に、質問をしていたAdsenseJPさんから返信を頂きましたので載せておきます。
@pacificus さん、ご返信が遅くなりましたことお詫び申し上げます。基本的に、AdSense コードそのものの改変はどんな理由であってもポリシー違反です。管理画面から発行されたものをそのままお使いください。
— Google AdSense Japan (@AdSenseJP) September 5, 2012
@pacificus また、レスポンシブデザイン対応に伴って表示させる広告を切り替える場合は、表示回数等の整合性がとれた実装方法であるか十分にご確認ください。
— Google AdSense Japan (@AdSenseJP) September 5, 2012
バズさんが仰っていたように、改変はNGで、改変無しでレスポンシブ対応する場合には、表示回数に要注意ということですね。
それにしてもAdSenseJPから直接回答が頂けるというのは有難いですね。 収益額が継続的に週2,500円を超えている場合には、AdSenseチームからメールサポートが受けられるようになっていますし、サポート体制が素晴らしいと思います。