売れる商品や承認率が高いプログラムを選ぶ
アフィリエイトで稼ぐことを第一にしてしまうと、より単価の高いプログラムで自前ランキングを作ったり、サイトで優先的に紹介してしまいます。稼ぐことを考えるというのは当然のことですのでそれは問題ないと思いますが、単価が良くても売れなければ意味がありません。
アフィリエイト報酬が5,000円の商品を1つ売るよりも500円の商品を10個売る方が難しいと考える人も多いのですが、実際にはそんな事はありません。色々な考え方があると思いますが、基本的には売れている商品を前面に出すのが良いと思っています。
人気商品が売れる商品とは限らないのですが、ある程度成果が上がってくるようになると、どの商品が売れるのかという事は大体わかってくると思います。その時に、売れる商品よりも単価の高い商品を優先してしまうと良い結果にならないかも知れません。
売れてる商品に限定した売り方をした場合の成約数の変化
先日、 レンサバネットの方で単価の良いエックスサーバーの成果を増やす為に、サイドバーに掲載するバナーをエックスサーバーだけにして、記事下に掲載するサーバーランキングをエックスサーバーより月額料金が高い商品に変更してみました。
そのまま固定するつもりはなかったのですが、一つの商品を前面に出して選択肢を無くした場合にどうなるのかをテストしてみた形です。エックスサーバーはコストパフォーマンスが高く、個人的には最もおすすめできるサーバーで、一番売れている商品ですので、エックスサーバー自体の成果が増えると予想したのですが、結果は散々でした。
当然他のレンタルサーバーの成果が減ることは予想していましたが、エックスサーバーの成果も少し減る形となりました。3週間ほどの短い期間でしたので、データの偏りの可能性はありますが、おそらくそのまま続けても良い結果は得られなかったと思います。
成約数が減った理由として考えられる事
- 月1,000円でも高いと感じるユーザーの逃げ道が無くなった
- 他のサーバーと比較することが出来ずエックスサーバーの優位性が分からなくなった
- 商品が一つになったことで、どれにするのかではなく、買うか買わないかの選択に変わった
あくまで私の想像なのですが、商品を一つに絞ることで、このような弊害が起こる可能性があります。選択肢が多すぎてもどれにするかで悩んでしまうと思いますが、一つにしてしまうとその商品が良い物なのかの判断が難しくなります。
また、複数の商品がある場合、どの商品にするかという考えになりやすいですが、一つの場合、その商品を買うか買わないかという判断になります。買わない人はどちらにしても買わないと思うかもしれませんが、選択肢があった方が売りたい商品が売れるという事はあると思っています。
そもそも自分が良いと思う商品とユーザーが良いと思う商品が同じとは限りません。レンタルサーバーにしてもスペックはそれほど高くなくて良いけど月に500円ぐらいで抑えたいと考える方も多いと思います。また、複数サイト運営ではない場合、ロリポップのようにもっと安いサーバーでも十分な人は多いでしょう。
結局のところ、ユーザーの心理や行動を無視して自分が売りたい商品を売るというのは、無理があるという事ですね。自分の中で良い商品を売ろうとした場合でもこの結果ですので、単価が良いという理由だけでその商品を前面に出した場合の結果はもっと酷い事になると思います。
成果確定条件(承認率)を見落としていませんか?
高単価商品を狙ってしまう事と同様に、初心者アフィリエイターが犯しがちなミスが承認率を無視ししたプログラム選びだと思います。成果確定の条件が厳しくなれば当然承認率が落ちますが、プログラム選びの時に見落としてしまう方が多いと思います。
同じジャンルの同じような商品でも成果確定の条件はそれぞれ異なっています。同じような内容なのに単価が良いプログラムというのは基本的に確定条件が厳しいと思った方が良いでしょう。
条件については、プログラムの詳細などを見れば書いてあります。例えば、FXや株の口座申込みに関するアフィリエイトを行う場合でも、「資料請求」「口座開設」「入金」「一定額以上の入金」「売買」などの条件が考えられます。
単価が高くて条件も甘くておすすめできるプログラムがあれば良いのですが、そんな物は滅多に無いと思った方が良いでしょう。初心者の場合、どうしても条件が 厳しくても単価が良いプログラムを選んでしまうのですが、成果が確定しなければ意味がありませんので、始めのうちはやはり条件が甘いプログラムの方が良いと思います。
私も以前、ムームードメインの確定条件が厳しいことを知らずにがっかりしたことがあります。ムームードメインは、「新規取得したドメインをpaperboy&co.のサービスで利用した場合」に限り成果になります。料金が支払われただけではダメで、あくまでペパボが運営するレンタルサーバーを同時に新規契約した場合のみ成果が発生するという事ですね。
ドメイン登録事業者については、個人的にムームードメインが好きで、今でも優先的に紹介していますが、報酬のことは期待していません。
承認率が高い売れる商品を狙う
基本的に商品は売れなければ成果が確定しません。月に100本以上成果として上がってきても実際に料金の支払まで行くケースが10本では意味がありません。
単価×成果数×承認率=アフィリエイト報酬
5,000円×100×0.1=50,000円
2,000円×50×0.8=80,000円
こんな極端な例は無いと思いますが、何本成果が立とうが承認率が悪ければアフィリエイト報酬としては小さくなります。承認率が公開されている場合もありますが、多くの場合非公開情報ですので、実際にやってみないと分からない部分が大きいと言えます。
広告を掲載する前にASPに承認率を聞いてみるという手もありますが、教えて貰えないことが多いでしょう。担当者がついていたり、ある程度の額を稼いでいるアフィリエイターの場合は別なのかも知れませんが、以前問い合わせて断られた経験があります。
事前に承認率がわからない場合でも、先ほど述べたように確定の条件を把握しておけば酷い事にはならないと思います。条件が厳しくないのに承認率が異様に低い場合は、広告主や間に入っている代理店が悪さをしている可能性がありますので、そのプログラムはやめた方が良いでしょう。
この辺はある程度経験を積まないと実感することができないと思いますが、成果が確定して初めて報酬になるということを頭に入れてプログラムを選ぶようにすると良いでしょう。