Google主催のAdSense実践セミナーに参加しました
9/14に六本木ヒルズにあるGoogle日本オフィスで行われたGoogle主催のAdSenseセミナーに参加してきました。事前にAdSense利用者にメールで告知され、抽選方式だったので半ば諦めていたのですが、運よく当選する事が出来ました。
先に感想を述べると、特にこれは凄かったという事は無いのですが、写真をアップしなければセミナーの内容をブログに書いてもOKとの回答を頂いたので、全体の流れや雰囲気、感想などを時系列で書き綴って行きたいと思います。まとめる事無く垂れ流し状態にするので、暇な人は読んであげて下さい。
God damn SEOさんもレポっていますので、そちらも併せてどうぞ。
»Googleへ行ってきました
セミナー開始前
- 受講証と名刺を提示し胸に貼る赤いシールを貰う
- ゲートを通過し27階にあるGoogle社へ向かう
- Googleの内部へ潜入
- 流れ作業で秘密保持契約書にサインさせられる
- 生ぬるい水のペットボトルを貰う
- セミナー会場に入る
六本木ヒルズの森タワー2階の入り口付近で、受講証(メールのプリント)と名刺を見せて本人確認し、胸に貼る赤いシールを貰いました。その後セキュリティがいるゲートを通過し27階にあるGoogleまで直行します。
27階に着くと案内係の男性が「AdSenseなんちゃらセミナーにご参加の方はこちらです」みたいな事を言っていたので、そちらに引き寄せられるようにして進みました。Googleの内部に潜入して、まず始めに行った事が、秘密保持契約書へのサインです。Googleに足を踏み入れた人は100%サインしなければ行けない書類と言っていました。
完全に流れ作業的な感じだったので、正直何が書いてあったのかは1ミリも読んでいませんが、中の事しゃべったら夜道気をつけろよ的な事が書かれていたんだと思います。とりあえず、ローマ字で名前をサインして、紙をGoogleの人に渡し、名刺入れ用のケースを受け取り、セミナー会場へ向かいます。
ロビーというか受付というか良く分からないスペースには、セミナーに関係ないGoogleの中の人たちも普通にいて、中の人とセミナーの人と参加者でごった返していました。そんな事はどうでも良いので、とりあえず会場入り口へ足を進め、そこで人肌に温まった水のペットボトルを頂き会場にINします。
会場は想像していたよりも小さく、3人がけのテーブルが並んでいて、その両端に座るような形で書類が用意されており、受講生は計60人ぐらいだったでしょうか。年齢層はさまざまで、定年後のおじいちゃんのような方から、オレ仕事できますから的なお兄さんまで様々でした。圧倒的に男性が多く女性は1割ほどだったでしょうか。
席には、セミナーのタイムスケジュールやアンケート用紙がおかれており、それに軽く目を通しているとほどなくして、司会役の女性がセミナー開始のアナウンスを行います。この方に、今回のセミナーをブログに書いてもOKですか?とお聞きしましたが、めっちゃ良い感じの方でした。
セミナー開始
ブログ記事にするために、色々とメモしてきたのですが、それについて詳細を解説していると記事が物凄く長くなってしまうので、メモッた内容を箇条書きにしていきます。
AdSenseの最適化
AdSenseの簡単な最適化方法に関する内容で、いかにも仕事ができそうで、しかもコミュ力も高そうないわゆる最強イケメンな感じのGoogle社員の方がスピーカーでした。
- サイドバーの下の方にリンクユニットを設置すべし。
- 記事下にはレクタングル大を設置すべし。日本人は記事をしっかり読む人が多く、その流れでリンクをクリックしてもらうため。
- 背景やリンク色はサイトの色に合わせるべし。枠線は無くても良い。広告を目立たせても良いが、そうした場合一発目のインパクトは大きくなるが、2回目以降のクリック率が下がるかも。
- 広告をちゃんと見てもらってクリックしてもらうという流れが基本。
- イメージ広告は重要。レクタングル大の場合、広告オークションで4つのテキスト広告に勝った場合に表示されるので、イメージ広告のクリック単価は高い。また、プレースメントターゲットもあるので、必ずイメージとテキストの両方が表示される状態にしておく。
- 検索向けAdSenseを設置すべし。カスタム検索をAdSenseIDと紐付けると見栄えを良くする事が出来る。全ページの上部に横長の検索窓を表示すると良い。検索向けAdSenseは単価が高い。しかし、日本ではあまり利用されていない傾向がある。
- DFPスタンダードを活用すべし。以下、DFPの使い方とメリットについて。
- 訪問1回目は他社アフィリエイトプログラムを表示し、2回目以降はAdSenseを表示する事ができる。
- 日にちを指定する事で、他社アフィリエイトプログラムの期間終了後に自動的にAdSenseに切り替える事が可能。
- 外国からのアクセスに対しては英語の広告を表示する事が可能。中国のとあるサイト(国外からのアクセスが全体の30%)で、導入した所AdSense収益が大幅にアップした。
他にも色々と仰っていたのですが、重要な部分はこんな所です。検索向けAdSenseとDFPスタンダード推しの印象が強かったです。DFPは以前から気になってはいたのですが、使い道が良く分からずスルーしていたので、これを機に使ってみようかなと思いましたが、多分使いません。
検索向けAdSenseがカスタム検索と関連付けけられる事を知りませんでした。サイト内検索としてGoogleのカスタム検索を使っている場合には、導入しても良いかも知れませんね。
»サイト内検索をGoogleカスタム検索にしてAdSense収益をアップさせる方法
モバイル向けAdSenseの紹介と可能性
個人的にあまり興味が無い携帯AdSenseに関する内容で、仕事が出来そうなかわいらしくも気が強そうな感じの女性の方がスピーカーでした。
- モバイル向けAdSenseの説明や広告コードの取得方法や貼り方について。広告の色をサイトに合わせるべし。
- いわゆるガラケーの公式サイトでも携帯AdSenseは掲載可能。
- スマホ加入者数は2014年に50%を超えると予想されており、2010年の1年間は検索キーワード件数が前年比7.3倍の伸び。
- 携帯AdSenseはとにかくハイエンド向け(iPhone)がオススメ。広告はPC在庫から選ばれ、CPCやCTRが高い。
- パフォーマンスレポートでプラットフォーム別のレポートが見られる。
- スマホでPCサイトを見ている人向けに、スマホ用のサイトを用意しAdSenseを最適化していくのが良い。
- PCサイトをスマホ対応し、AdSenseを開始した所、AdSense収益が350%アップした事例の紹介。
- PCサイトをスマホで見た場合と、スマホ対応しているサイトの見え方の違いを解説。スマホに対応させる事で、ユーザビリティの向上・広告の占有率アップ・セッションの向上効果が期待できる。
- モバイルアプリケーション向け広告ネットワークAdMobについて。海外用ビジネス展開に最適。
あまり深い話は無かったのですが、これからはスマートフォンの時代なので、スマホ対応していないサイトは大きな機会損失を生むような印象を受けました。
Q&A
AdSenseに関する質疑応答のコーナーです。前述の仕事が出来そうな男性スピーカーが回答し、モバイルについては女性スピーカーが回答。
Q. イメージ広告が出る条件は?
A. 出現確率はオークション次第。テキスト広告の入札単価をイメージ広告が上回った場合。
Q. 重複コンテンツのペナルティや、文章の少ないページへの掲載など
(前半はSEOに関する質問だったと思うのですが、この方の質問の意味がいまいちわかりませんでした。異なるドメインで同じページを公開して云々というような事を言ってました。)
A. 検索結果に関する部分は、公になっている事意外で話せるものはない。文章が少ないページにAdSenseを掲載してはいけないという事ではなく、サイト全体のバランスが重要。広告を踏ませる為のサイトなのか、コンテンツがあってそこに広告を掲載しているサイトなのかという観点で判断する。
Q. 携帯AdSenseの設置数と効果的な掲載方法
A. 1ページ3つまでOKだが、画面内に2つ見えるような設置はNG。ヘッダー部分にビッグバナー、記事の下にレクタングルが基本。
Q. サブドメインで複数サイト運営している場合に、他のサイトの影響を受けるのか
A. サブドメインでも別ドメインでも他のサイトの影響を受けて、そのサイトの広告が別のサイトに表示されるような事は無い。仮にそのサイトで表示されるはずの広告が別のサイトで表示されていると感じる場合には、単にそのサイト(ページ)がどんなジャンルのサイトなのかを判断できていない可能性が高い。
※個人的には、質問者はインタレストベース広告の事を言っていたのではないかと思っています。
管理している他のサイトの影響を受けてそうなっているわけではないし、クローラーが上手くクロールできていない可能性もある。文章が少ないとページと関連性の低い広告が表示される可能性があるので、セクションターゲットを利用すると良い。
Q. 家族や同居人など、同じ住所で複数のアカウント取得は可能か。
A. 可能。同一住所だからという理由で弾く事はない。
Q. カスタムチャネルの効果的な使い方を知りたい
A. 最近はレポート画面が充実しており、チャネル設定しなくても十分なデータが取得できるので、最近は特にチャネル設定を推奨していない。ただ、広告主へアピールする事が出来るので、プレースメントターゲット広告を獲得する為には設定した方が良い。
Q. 自分のサイトがプレースメントターゲットされているかの確認方法
A. 広告レビューセンターで確認できる。ジャンルが合わない広告主の場合、広告を指定してブロックする事も可能。
Q. 自分のサイトと比較したいので、AdSense利用サイトのクリック率などを知りたい
A. 実績値や平均値などは教えられない。サイトによって全く違うのでおおよその数字も提示できない。この後の交流会で他の利用者に聞いてくれ。
AdSenseプログラムポリシーの遵守について
プログラムポリシーに関する内容で、メモに疲れてきて、スピーカーの方の印象があまり記憶にないのですが、仕事ができそうな方だった事は間違いありません。ただ、これまでのお二人のようなGoogle人的な感じがしなかったかもしれません。
- 何故ポリシーがあるのか。AdSense収益はGoogleではなく広告主が支払っている。広告主の保護はもちろんだが、回りまわってAdSense利用者の利益になる。例えば、子供服の広告主がいて、それが児童ポルノサイトに掲載された場合、その広告主は利用しなくなる。それはAdSense利用者にとっても不利益。
- 基本的に広告主、ユーザー、サイト運営者にとって不利益となる行為がポリシー違反。
- トラフィックエクスチェンジ、自己クリックは一発退場の可能性あり。トラフィックエクスチェンジはインプレッション課金の広告に大きな影響を与える。
- 小さい違反でも同じ違反を何度も繰り返すと退場になる。
- アダルトサイトに一度載せたぐらいで一発退場になる事はほとんどないが、児童ポルノの場合は余裕で起こり得る。自己判断でOKだと思っても小さい子が映っているアニメ等でもNGになる場合があるので注意。
- アダルトサイトか否かの基準について。例えば下着(水着だったかも)姿の女性の写真が載っていたとしてもそれだけでアダルトサイトと判断されるわけではなく、サイト全体を見て、その写真に性的な意図があると判断した場合にNGとなる。
- アダルトDVDやグッズの販売、アダルトサイトへの多数のリンク、多数のアダルトコメントスパムがあるサイトは違反。
- アダルトサイトは、自分の家族や子供、職場の人たちと一緒に見ても大丈夫なサイトなのかという観点で判断して欲しい。
- ED、性病、エイズなどに関するサイトはNG(エイズの部分は良く聞き取れず誤認の可能性有り)
- テンプレサイト(ペラサイト)は基本的にNG。ユーザの選択肢として、広告をクリックするか、ページを閉じるのかの2択の状態になっているページはNG。広告以外の文字色が薄いのもだめ。
- テンプレサイトの量産などユーザの為にならないサイトを作るような人は
死ねばいいのにNG。テンプレ量産は一発退場の可能性あり。最近はあまり見られないが、そのようなサイトが一つ見つかると芋づる式に出てくる。 - ポリシー違反の事例1:ラベル表記違反、広告クリックが励みになります等の表記、コメントスパムの放置、著作権違反、広告が途中で切れて見えなくなっている、コンテンツ広告が4つ以上、ファーストビューに広告しかない。
- ポリシー違反事例2:リードメール、ドロップシッピング、ポイントサイト、情報商材紹介サイト、サイト量産ツールサイト、アフィリエイト比較サイト、アフィリエイトで稼ぐサイト、テンプレ量産系 ※注1
- コメントスパム対策は、画像認証の設置、ユーザ参加型サイトは自前の通報フォームを設置すると良い。
- ユーザ投稿型サイトで、サイト内にアダルトコンテンツを含む場合は、秘密カテゴリなどを作り、アダルトと非アダルトを完全に棲み分ける。
- ポリシー違反の場合の罰則:72h以内の修正、広告配信停止(AdSense八分)、アカウント停止。
- 広告の右下に表示されているAds by Googleからポリシー違反サイトを通報できる。
- プログラムポリシー読め!
※注1 こういったサイトが直ちに違反になるわけではく、コンテンツを重視したサイトになっていればOKとの事です。アフィリエイト比較サイトとは、他のASPと同列にAdSenseを載せて比較するようなサイトの事です。アフィリエイトで稼ぐというようなサイトもNGですので、2つの観点から当サイトもNGという事になります。以前は、設置していたのですが、警告メールを貰って削除しました。
パネルディスカッション
ネタフルのコグレマサトさんと、和洋風のするぷ(板倉勉)さんと、最強イケメンさんによるディスカッションコーナーです。色々な話があったのですが、聞く事に集中したので、あまりメモを取りませんでした。
- とにかく始めのうちは色々な広告を貼り効果測定する。
- チリも積もればではないば、広告は多い方がいいので、掲載できる上限の数まで設置する。
- タイトル下と記事下ののレクタングル大は鉄板。文章の途中に広告を挟むのもあり。
- 昔と比べてイメージ広告の質が上がっているので積極的に利用する。
- 既にAdSenseで稼いでいるであろうサイトを参考にして広告の配置を考える。
- ブロガーとしてAdSenseで生計を立てる為には、とにかく多くの記事が必要。和洋風は数千記事、ネタフルは3万?4万?記事。
- 日本は縦読み文化なので、右サイドバーが効果的。サイドバーの下に設置する事で、記事を読み終わった後にクリックされやすくなる。
- 新聞の広告枠が参考になる。日本の新聞の場合、文章の途中に広告は無いが、欧米ではある。
- AdSenseの良い所:AdSenseはとにかく管理が楽。記事にあわせた広告を探す必要が無い。アフィリエイトプログラムのように広告の張替えが必要ない。アフィリリンクとの併用時はDFPスタンダードを使い、一定期間経過後はAdSenseに切り替える。
- ガラケーはクソ。スマホの未来は明るい。和洋風はスマホ経由が50%になりそうな勢い。WordPressであれば、スマホ用プラグインで対応するのもあり。
- AdSense利用者同士の横の繋がりができれば良い。Googleはこういったセミナーや交流会を積極的に行って欲しい。
- 2人からGoogleに求めるもの:広告サイズの自由度を上げろ、ギズモードみたいなかっちょいい広告を使わせろ、アボセンス時の理由の明確性が知りたい、AdSenseからのメールはドキッとするので件名を考えろ。
- Googleからの回答:新しいサイズの導入は難しいが、ビッグバナーの仕様変更など、日本のGoogle発信で広告が改良されているような事もあり、色々なテストを行いより良い広告になるよう努めている。
- Googleからの回答:絶対的な理由(証拠)が無い限りアボセンスになる事はまずない。今はかなり高い精度で判定を行っている。アボられたという事は広告主に甚大な被害が及ぶような違反行為をしている。アボられても復活は可能。
- Googleからの回答:メールの件名は考えます。ごめんね。
全体的に面白いディスカッションでした。コグレさんはこういった場がかなり慣れている様で、ベシャリも上手く的確なコメントが多かったです。するぷさんはdisりと笑い中心な感じでした。
するぷさんが、時折Googleをかなり強めにdisる場面がありましたが、その後に最強イケメンさんにアボセンスしないでねとお願いしていました。でもコグレさんがdisりは2回まではOKで3回やったらアボセンスとも仰っていましたので、どうやら大丈夫そうです。
交流会
飲み物や軽食が用意されており、AdSense利用者同士の交流や、Googleの中の人との交流、個別相談?等が行われていました。
まとめ
どのタイミングかは忘れましたが、中の人は何度も「ユーザの興味関心があるクリックを増やす事がAdSenseの基本」という事を仰っていました。
参加者のレベルは初心者だらけという感じではなく、質問内容やセミナー内容を見てもおそらく既にある程度の収益を上げている人に限定されていたのではないかという印象です。ただ、月に数百万を超えるようなスーパーな人ではなく、私のような月数万円レベルの人が多かったのかもしれません。
期待値が高かったのですが、個人的にはかなり楽しめました。今回のアンケート結果や反応によっては、次回もあるかもしれないとの事でしたので、興味を持った方は次があるのであれば参加してみてはいかがでしょうか。
最後に、「グーグル・AdSenseの歩き方」とメモ帳とボールーペンを頂きました。そう言えば、アンケートに交流会の感想の項目があったのに、交流会の前にアンケート用紙を回収していました。何事も早め早めの対応がすばらしいですね。
Google様、大変有意義な時間をありがとうございました。この記事読んでもアボセンスしないでね。