広告オークションがクリック単価(見積もり収益)を左右する
先週、AdSenseに関する記事で、同じサイトでも日によってクリック数が全然違うという事や、時間帯によってクリック数が急に増える事があるという話を書きました。
今日は、皆さんが最も気になっているクリック単価について考えて見ます。AdSenseをやっていてクリック単価って何?という人はまずいないと思いますが、単価が決まる仕組みやスマートプライシング、AdWordsとAdSenseの単価の関係性については知らない人も多いのかもしれません。
日によってクリック単価が全然違うのはなぜ?
久しぶりにAdSenseオンラインセミナーの質問・回答を見ていたらこんな質問がありました。
「日によってクリック単価(見積もり収益÷クリック数)が大きく異なるのはなぜですか?」
日によって違うというかそもそもクリックごとに全然違うのではないかと思ってしまうのですが、Googleからの回答で以下のページが示されていました。
広告主は Google AdWords を使用して、AdSense のサイトで表示される広告を作成、入札しています。
広告オークションは、お客様のページに表示される広告を選択し、広告からの収益額を決定するために使用されます。すべての広告の料金は、広告主が設定した 広告の入札単価や広告とページとの関連性などの要因によって異なります。
Google の広告オークションでは、広告のクリックや AdSense のページでの表示回数に対して支払い可能な価格を広告主が提示します。お客様のページに表示されるのは、オークションに勝った広告です。
ページに表示されるために入札する広告主が多いほど、広告ユニットの競争率が高くなり、お客様の収益は多くなります。
要するに、入札に参加する広告主が多くなればなるほど単価が上がるという事ですね。そのオークションに勝った単価の高い広告がサイトに表示されているというわけです。ですので、日によって単価が大きく異なるというわけではなく、表示される広告によって単価が変わるので、日によって単価が大きく変わっているように感じるという事なのでしょう。
一日おきにクリック単価の上限(下限)が決まっているわけではありませんので、偶然クリック単価の高い広告が表示される回数が多くて、それをクリックされる機会が多かった場合には、当然その日の平均クリック単価は高くなりますが、逆の場合もありますよね。
ただ、冒頭で紹介した記事で説明してあるとおり、同じ広告でもスマートプライシングによって、収益額が変わります。スマートプライシングは毎日変動するわけではなく、一定期間の広告の閲覧時間などをもとに決定されるものですので、適用された日のクリック単価は、前日と比べ大きく変動する可能性があります。
ユーザに広告と分かった上でクリックしてもらう
AdSenseは基本的にユーザにクリックされれば収益が発生しますので、無理やりではないにしろ多少強引にでもクリックさせようとする人がいるのですが、これは最終的にクリック単価を下げることになりかねません。
広告という事を偽ってクリックさせたり、クリックするように誘導するのはポリシー違反ですが、ユーザに広告なのか普通のリンクなのかわかりにくいようにしているサイトは多いと思います。クリックされなければ収益が発生しないので、当然の行為とも言えますが、個人的には広告と分かった上でクリックしてもらうのが良いと思っています。
ユーザは広告であっても、その先に自分の求めるページがあれば見たいと感じるはずです。これは検索結果の広告と自然検索の関係と同じですね。広告は絶対にクリックしたくないと感じるのは一部のヘビーユーザだけでしょう。AdSenseは広告がクリックされて、それによって成約に至ったとしてもアフィリエイターの収益にはなりませんが、広告ページがしっかり見られたのかという点はとても大切になってきます。
あえて、広告である事を前面に押し出す必要は無いと思いますが、広告である事をなるべく隠した方が良いと思っていた方は、少し考え方を変えた方が良いかもしれません。