AdSenseと円高・円安の影響について再考する
以前、円高になるとAdSense収入が減る?という記事を書きました。その時の認識では、日本円のレポート表示にしておけば、日本円で支払われたお金については日本円のまま我々の手に渡るので、円高の影響を受ける事はないという考えでした。
それなのに、なぜ小切手の場合はドルで受け取る事が出来るのかという疑問は持っていたのですが、円高の影響を受ける事はないという意見が多かったので、無理やり納得していました。
しかし、どうやらそもそもその考え方が間違っていたようで、円高の影響を受ける可能性はあるという事が分かったので記事にしておきます。
※以下、AdSense収入と円高の関係についてまとめてみますが、Googleに直接確認したものではなく、間違っている可能性もありますので御了承ください。ただ、現時点では最も筋が通っている話だと思います。
AdSense収入が円高の影響を受けるケース
現在レポートは日本円表示が必須となっており、円高によって収益が減少することはございません。
日本円表示になりますとレポートの収益額は、 前日の市場実勢相場に基づいて米ドルから日本円に換算されます。これにより米ドルと日本円間で生じる為替の変動を避けることができます。日本円表示の詳細は以下をご覧ください。
説明が非常に分かりづらいのですが、問題となるのは「前日の市場実勢相場に基づいて米ドルから日本円に換算されます。これにより米ドルと日本円間で生じる為替の変動を避けることができます。」という部分ですね。
”前日の市場実勢相場”で円に換算されるので、昨日起きたような1日で大きくドル円相場が動くような時には影響を受ける可能性があるという事です。昨日は円安方向に動いたので良いのですが、これが円高方向に動いた場合は、損失となります。
また、受け取り額が小さい場合には、1円や2円動いたぐらいではさほど大きな影響は無いのですが、月に数十万円、数百万円の収益がある場合には、大きく影響する可能性があります。
日本政府の円売り介入時のAdSense収入
【追記 2012/11/7】
円高を抑えるために日本政府が何度か円売り介入を行なっており、その際にドル円相場が1日で2~3円動く場面がありました。急激な円安になればAdSense収入が増えるような気がしますが、実際にはAdSense収入には大きな変化は見られませんでした。
通常の相場で、ドル円が1日に何円も動くことはほとんどありませんので、現在のAdSenseについては、銀行振込にしておけば円高の影響は受けないと考えて良いと思います。
1日に10円も20円も上がったら分かりませんし、毎日何万円、何十万円もAdSense収入がある場合には、ドル円相場変動によるAdSense収入の変化が見られるのかもしれませんが、一般的なアフィリエイターにとっては、円高は気にしなくても良いという事でしょう。
【追記 2013/2/12】
2012年9月に1ドル77円を付けてからは円安傾向にあり、アベノミクスにより円安が進み2013年2月現在は1ドル94円となっていますが、特にAdSenseの収益に影響は出ていません。
数ヶ月でここまで円安が進んだのは久し振りですね。
AdSenseの収益をドル小切手で受け取る場合には、小切手を受け取る時と両替する時の為替相場の影響を受けますが、銀行口座振込の場合、短期的に相場が変動しても長期的に変動しても影響は出ないと考えて良さそうです。