iframe内にアドセンスコードを設置するのは禁止されている？

AdSenseには様々なプログラムポリシーがあり、それに違反した場合、AdSense八分やアカウントの停止などを受ける可能性があります。AdSense八分であれば、特定のサイトに広告が表示されなくなるだけで、ちゃんと修正すれば再び掲載されるようになります。

最悪、修正しなくてもそのサイトでAdSenseが利用できなくなるだけで、アカウント自体は有効です。しかし、アカウント停止になってしまった場合は、基本的には復活させる事は難しいと言って良いでしょう。

その中でもGoogleが厳しいのは不正クリックや不正な形でAdSenseコードを貼る事です。なぜ厳しいかと言うと、広告主に大きな不利益を与える可能性があるからで、これは当然とも言えます。

不正クリックは広告主に広告費の請求が行かないでも書きましたが、不正にクリックされた場合、広告主に請求が行きませんので、当然AdSense収入にもなりません。しかし、不正クリックによってアカウント停止になる可能性はあります。

以前のようにAdSense狩りによってアカウント停止になる事はほとんど無くなっていますが、ゼロではありませんので、急にクリック数が増えた場合には、同じIPアドレスによるクリックではないかなどを調べた方が良いでしょう。

iframeでAdSenseを表示する時には大きな注意が必要

前置きが長くなってしまいましたが、今回はiframeでAdSenseを設置する事についてです。これは、アメーバブログにAdsenseを設置する方法でも書きましたが、意外と利用している人は多いですね。

多くの方が、配布されたAdSenseコードをそのままサイトに張っていると思いますが、貼りたいサイト（ページ）がプログラムポリシーに抵触する場合などにiframeが使われます。別ドメインに設置したAdSenseをiframeで該当のサイトに表示すれば、表面上は該当サイトに張られているように見えますが、実際には異なるドメインに張られているのでGoogleに違反サイトに張ってあるとはばれません。

目視チェックが入ったり、通報されれば一発でアウトとなりますが、これだけ多くのサイトをチェックする事は難しいため、一種の黙認状態になってしまっています。しかし、そんな状態を見かねたGoogleがこのたび公式ブログで警告を発しています。

iframe での広告掲載に関するポリシーについて

隠し iframe が使用された広告は不正使用とみなされます。クロスドメイン iframe の不正使用も禁止されています。クロスドメイン iframe は別のサイトのコンテンツをフレーム処理するために使用しますが、このタイプの iframe を使用すると、サイト運営者様が気付かないうちに、他のサイトが別のサイトの広告をフレーム内に表示することが可能となってしまいます。

同一ドメイン内での適切な使われ方をしているiframeはOKなようですが、クロスドメイン（別ドメイン）からのiframeはNGという事ですね。ただ、今回のポリシー修正については、何のための修正なのか良く分からない部分があります。

»iframeに関するポリシーが一部変更されたようです。

『AdSense コードの変更や、Google によって明示的に許可されていない方法で広告の動作、ターゲット設定、広告の配信を変更することは許可されません。』

『Google によって明示的に許可されていない方法で、AdSense コードや広告の標準的な動作、ターゲット設定、配信方法を変更することは許可されません。』

単に言葉を入れ替えただけで、意味としては変わってないような気がしますがいかがでしょうか。「明示的に許可されていない方法」という部分を強調させたかったのでしょうかね。

どちらにしても、iframeでAdSenseを表示することは、プログラムポリシーに違反する可能性が高いのでやらない方が良さそうです。