有料ディレクトリサービスのSEO効果
有料ディレクトリとはYahooのビジネスエクスプレスやクロスレコメンドなどのように、お金を支払って登録してもらうディレクトリサービスの事です。
有料ディレクトリサイトは検索エンジンから評価されていますので、こういったサイトからリンクを貰う事はSEOに効果的と言えます。
2011年からGoogle Search Consoleに不自然リンク警告が送られるようになり、2012年には質の悪い被リンクを受けているサイトの評価を下げるペンギンアップデートが導入されたことで、有料ディレクトリの価値は低くなっているばかりか、リスクがあるように感じます。
Yahooカテゴリのような、登録されることでリンクが1本貼られる形態の有料ディレクトリであれば良いのですが、その他の有料ディレクトリで良く見られる、登録すると何十、何百というサイトからリンクを張られる形態は危険です。
そういったリンクの多くが質が低く、被リンク効果が期待できないのですが、Googleにスパム行為と判断されてしまった場合、ペナルティを受けたりペンギンアップデートの餌食になるかもしれません。
2012年11月時点での私の考えとしては、「有料ディレクトリは使わないほうが良い」という結論になっています。多少SEO効果が見込めても、リスクがある被リンク対策は行わないほうが良いでしょう。
それでも有料ディレクトリに登録したいという方は、以下の記事をお読みください。
有料ディレクトリサービス一覧
- ビジネスエクスプレス
- Yahooが運営する日本最大のディレクトリサービスです。登録審査料は52,500円です。
- クロスレコメンド
- NTTコミュニケーションズ子会社のクロスリスティングが提供するディレクトリサービスです。登録審査料は42,000円です。
- Jエントリー
- ライブドア子会社のジェイ・リスティングが提供するディレクトリサービスです。登録審査料は42,000円です。
- iディレクトリ
- スプールが提供するディレクトリサービスです。登録審査料は42,000円です。
- BPNディレクトリ
- 新聞社、雑誌社、通信社などのサイトに導入されているディレクトリ型検索エンジンに、登録するためのサービスです。登録審査料は84,000円です。
- SEOタウン
- 地域情報ポータルサイト「e-まちタウン」のディレクトリサービスです。登録審査料は39,900円です。
- SiteList
- サイバーエージェント子会社のECナビ子会社のadingoが提供するSiteListのカテゴリに登録する為のサービスです。登録審査料は42,000円です。
ビジネスエクスプレス以外は、ほぼ100%登録される形となっています。
有料ディレクトリのSEO効果は
気になるのは有料ディレクトリのSEO効果だと思いますが、結論から申し上げると順位アップに大きく貢献する事はほとんどないでしょう。
登録する事により多くのサイトから被リンクされるサービスもありますが、10個のサイトからリンクされたとしても、全てのリンクが評価されるとは限りません。これについては以前、SEMリサーチさんが記事を書いています。
ディレクトリのシンジケーションサービスで、一度の登録で100のサイトに掲載されるといった場合も同様です。あなたのサイトのリンクとタイトル&説明文がその提携先である100サイトに掲載されても、その外部リンク効果は100サイト分にはなりません。
全く効果がないのであれば利用する人がいなくなりますが、今でも多くのサイトで利用されています。しかし、その多くが効果のほどは分からないが、とりあえず登録しておくかという感じで利用していると思います。
全く被リンクがないサイトの場合には、有料ディレクトリに登録する事で、順位が一気にアップする可能性もありますが、登録する際のサイト名に意図的にキーワードを入れる事が難しいのでアンカーテキストとしての価値はあまり高くありません。
さらに、一般的なサイトの場合、階層の深いページからリンクされる事になりますので、リンク価値はさほど高くない場合が多いでしょう。また、利用しているサイトが多いので、それだけで他のサイトとの差別化を図る事が難しいと言えます。
予算に余裕がある場合には利用しても良いと思いますが、無理してまで利用する価値はありません。
続々とサービス終了
2014年9月現在、有料ディレクトリサービスは続々と終了しています。元々ディレクトリではなく有料リンク的な位置づけだったので、今後サービスを継続するのが難しくなったということなのでしょう。
Yahooカテゴリが無くなることはないと思いますが、他のディレクトリサービスに登録するのはメリットがないと言えます。YahooカテゴリであってもSEO効果を求めて登録するのは、手間やお金の面であいませんので利用する必要はないでしょう。