アドセンスと確定申告(税金の納付)
Google AdSenseの報酬はアフィリエイト収入となりますので、一定の収益額を超える場合には確定申告が必要になります。
最近では便利になったもので、e‐Taxを使えば自宅にいながら確定申告することができます。その為には、役所で住基カード (住民基本台帳カード)+電子証明書を貰い、専用のICカードリーダライタを購入する必要があるのですが、それでも税務署に行かなくて済むのは楽チンです。
確定申告や税金について全く分からないという方のために、簡単に一から説明して行きます。
確定申告とは
確定申告とは、一年間の所得を確定するために税務署に申告することです。所得が確定した時点で、それに見合った税金を収める事になります。
サラリーマンの場合は、源泉徴収という形で、給料から自動的に税金が引かれていますので、確定申告は不要です。ただし、2箇所から給料を貰っている場合や、一定額の副収入がある場合には、確定申告が必要となります。
アフィリエイトなどの収入についても、一定額以上であれば、確定申告を行って所得を確定し、必要に応じて不足分の税金を納める必要があります。
アフィリエイト収入で確定申告が必要になるケース
- サラリーマンなど給与収入などがある人で、年間所得の合計が20万円を超えた場合
- 他に収入がない人で、年間所得の合計が38万円を超えた場合
確定申告は所得を元に計算されます。上記の金額はアフィリエイト収入ではなく所得という部分がポイントです。
所得とは、収入から必要経費を差し引いた金額のことです
所得 = 収入 - 必要経費
アフィリエイトの場合の必要経費とは、ネット通信費(プロバイダー料金)や、ドメイン・レンタルサーバ代、パソコンの購入代金などのことです。自宅と職場を兼用しているアフィリエイターであれば家賃や電気代の何%という形を経費とする事もできます。
また、アフィリエイトのために買った情報商材や書籍なども経費として申告することができます。
必要経費の申請は自己申告ですので、申請しないと必要経費になりません。また、税務署の調査が入ったときの為に、必ず領収書は保管しておき ましょう。
会社に副業をばれないようにする為に
副業禁止規定にある会社に勤められている方は、副業している事が会社にばれないようにしなければなりません。自宅のパソコンで行っているアフィリエイトだとしても当然副業になりますので、注意しましょう。
会社に勤めていてアフィリエイトによる所得が20万円を超えるような場合には、給与所得以外の住民税の徴収方法の選択で「普通徴収」をチェックするようにしましょう。そうすることで住民税の源泉徴収額は変わらず、会社に副業をしていることがばれません。
あとは、会社から源泉徴収表を貰い、自分で確定申告すればOKです。普通徴収にした場合、個人宛(自宅)に住民税の請求が届きますので、それにそって税金を納めます。
申告漏れによる重加算税
正直、税務署も暇ではないので、確定申告しなければいけない額を少し超えているぐらいで調査が入るようなことはまずないのですが、株やFX、アフィリエイトなどのパソコンを使って稼ぐことができてしまう収入に対しては、厳しくなっていると言われています。
株やFXについては利用している証券会社から、アフィリエイトについてはASPから税務署へ収入の報告が行っていると言われています。ですので、少ない金額だとしても確定申告の条件を超えるようであれば、必ず申告しておいた方が良いでしょう。
無申告の場合の加算税は税額の15%、悪質な場合の重加算税は35%、それに加えて延滞税も年率で14.6%かかってきます。また、脱税が発覚した場合には、7年前からさかのぼって徴収されますので、一年分の滞納額は大した事なくても、大きな額になる事があります。
例えば年間10万円の納税を、意図的に7年間隠していた場合で計算すると、納める税金は120万円以上となります。
いつか税務署の調査が入るのではないかと、毎日ビクビクしながら暮らすのは精神衛生上も良くありませんので、面倒でも毎年申告しておく事をオススメします。